エルソル飛脚ブログ ~Run 4 Fun~

四万十川周辺をチョロチョロしている飛脚の記録です。

第19回四万十川ウルトラマラソン 奮闘記「3」

2013年11月03日 | 四万十川ウルトラマラソン~レポート

4.8km、最初の給水所が現れる。
少し迷ったが水を口にする。
給水所にはコーラもある。
たぶん今回から初登場の魔法の水「コーラ」。
約5km地点では魔法も効かないだろう・・

9km地点竹屋敷の集落を通過。
辺りはもう随分明るい。

10km地点通過。
ちょうどキロ6分。
自分の走力ではこれ以上突っ込んではいけない。

山道になり徐々に登り始める。

エイドで給水。
曇り空なのにやたらと喉が渇く。
普段のジョグでは調子の悪いときに多い。

15km地点通過。
まだキロ6分台。
ヘアピンカーブから急坂に入る。

「堂ヶ森の峠」スタート。(標高600m)

峠の頂上付近を見上げる。
若干空が明るい感じ。
エイドで雨用のポンチョを脱ぎ捨てて戦闘モードに入る。



峠中盤から早くもキツくなる。
どんどんと健脚ランナーに抜かれる。
抜いていくランナーのふくらはぎが凄い。

ふくらはぎの中で違和感を感じ始める。
「攣り」の前兆なのか・・、
恐怖を抱えながら峠を登る。

タイムがどんどん落ちる。

「堂ヶ森」、この峠は四万十ウルトラの醍醐味でもある。
困難が多いほど攻略する喜びも大きい。
これは「M」的な考えでもある。
100kmもの長い道程の中に標高600mの峠、
これを喜んで走るランナー達は「ドM」の集団なのか・・・、

「四万十ウルトラ」=「M1グランプリ」。

頭の中で妙な事を考えながらひたすら登る。

しかし体が重い。

20km地点通過。

「ピーーー」
20km毎に設置された計測ポイントで音が鳴る。
靴紐に装着したレーシングチップから通過速報がWebにアップされる。

「2時間16分」
やはり今までで一番遅い。
どうやら今回の不調を自覚しなくては・・

21km峠の頂上。


ランナー達にとってはオアシス。
やっと峠が終わった安堵感が辺りに広がる。
エイドでおにぎりを食べる。
エネルギー切れも致命傷になりかねない。

救急車が待機している。
2年前にはハチに刺される騒ぎがあったらしい。
今年は何もなければいいが・・

軽く屈伸して下りに向かう。
この下りは9㎞。
リズムを取り戻すチャンスであったが、やはり体が重い。

雨がポツポツと落ちてくる。
すぐにしっかりとした「小雨」になる。
ポンチョを捨てたことを後悔する。
しかしシューズの中が濡れるほどの雨でもなく、たいして気にはならない。

長い下りは脚の負担が大きい。
スピードに乗りたいけれども不調。
不調な時に無理をすると後半に潰れる。
自重してキロ7分台で走る。
この区間をキロ7分台は相当にヤバいのは承知している。

「お~い」
後ろから友人女性Mさんが飛脚Tシャツで現れる。

「追いついたね~」
余裕さえ感じられる彼女。

「袖のロゴマーク、宣伝頼むで~!」
「了解、でもこっちの袖も見てホラ!」
右袖にはアンパンマンのバッヂがついている。

「追悼やけんね~」

先日お亡くなりになった「やなせたかし」さん。
高知県を代表する漫画家でもあり「詩人」でもあった。

【何の為に生まれて 何をして生きるのか】
【答えられないなんて そんなのは嫌だ!】

去年も100kmを完走した彼女は足取りよく前に消えた。
背中の「飛脚」の文字がよく目立つ。

「チーム飛脚」
Web上で起ち上げた同級生のランニングチーム。
勢い余ってお揃いのTシャツを製作した。
今回は同級生以外にも知人を通じて沢山のランナーに着てもらった。
「60kmの部」には面識のない飛脚も多い。
「監督」としては何としても追い付いて合流するつもりだったが・・。

30km地点、
やはりキロ7分台。

「お~い」
再び後ろから友人女性Mさんが飛脚Tシャツで現れる。

「え?何で後ろから?」
「ああ、トイレトイレ~」

女性ランナーは少ない仮設トイレに列を作る。
大幅なタイムロスは間違いない。
山道が多いんでどうしても仮設トイレには頼らないといけない。
仮設トイレの増設は何とかならないものか・・

そういえば今年は男性ランナーの立小便が例年よりも少なく感じた。
これは大変いい傾向だと思う。

山道が終わり四万十川と合流する。

川の景色は癒しの効果がある。

「何の為に生まれて 何をして生きるのか・・」

疲労度が増した頭では全く考えられない・・。


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