漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 593

2024-11-29 05:56:01 | 貫之集

あきののに みだれてさける はなのいろの ちぐさにものを おもふころかな

秋の野に 乱れて咲ける 花の色の 千ぐさにものを 思ふころかな

 

秋の野の乱れて咲いている花が色とりどりであるように、恋しさに乱れてさまざまな物思いにふける今日この頃であるよ。

 

 色とりどりの花になぞらえて、種々物思いにふける自身の心を描写した歌。
 この歌は古今和歌集(巻第十二「恋二」 第583番)に入集しています。



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