いつしかも こえてむとおもふ あしひきの やまになくなる よぶことりかな
いつしかも 越えてむと思ふ あしひきの 山に鳴くなる 呼子鳥かな
いつか越えようと思う山には呼子鳥が鳴いているらしい。
「呼子鳥」は「ももちどり」「いなおおせどり」とともに古今伝授三鳥といわれる鳥で、カッコウ、ウグイス、ホトトギスのことであるなど諸説あり、確定的なことはわかっていません。古今和歌集0029にも登場していますね。
をちこちの たづきもしらぬ やまなかに おぼつかなくも よぶこどりかな
をちこちの たづきもしらぬ 山なかに おぼつかなくも よぶこどりかな
よみ人知らず
(古今和歌集 巻第一「春歌上」 第29番)