漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 202

2023-11-04 06:19:46 | 貫之集

いつしかも こえてむとおもふ あしひきの やまになくなる よぶことりかな

いつしかも 越えてむと思ふ あしひきの 山に鳴くなる 呼子鳥かな

 

いつか越えようと思う山には呼子鳥が鳴いているらしい。

 

 「呼子鳥」は「ももちどり」「いなおおせどり」とともに古今伝授三鳥といわれる鳥で、カッコウ、ウグイス、ホトトギスのことであるなど諸説あり、確定的なことはわかっていません。古今和歌集0029にも登場していますね。

 

をちこちの たづきもしらぬ やまなかに おぼつかなくも よぶこどりかな

をちこちの たづきもしらぬ 山なかに おぼつかなくも よぶこどりかな


よみ人知らず

(古今和歌集 巻第一「春歌上」 第29番)



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