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漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 1048

2022-09-12 05:18:40 | 古今和歌集

あふことの いまははつかに なりぬれば よるふかからで つきなかりけり

逢ふことの 今ははつかに なりぬれば 夜深からで つきなかりけり

 

平中興

 

 逢うことが今はわずかになってしまったので、二十日の月が夜深くにならないと出ないように、夜更けにならないと逢うすべがないのだった。

 「はつか」は「わずか」の意と「二十日」、「つき」は「手立て」の意と「月」の掛詞になっています。手元の解説本には、「二か所の掛詞はほとんど駄洒落」との記載がありますが、駄洒落でない掛詞と駄洒落の掛詞の違いは正直まだわかりません ^^;;;

 作者の平中興(たいら の なかき)は平安時代前期の貴族にして歌人。古今和歌集に二首、後撰和歌集に二首が入集している勅撰歌人です。



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