流浪オヤジの探検日記

KOBEを拠点に各種イベントや名所・旧跡を見て歩き、紹介していきます。

阪神電気鉄道 都市交通事業本部 運輸部教習所

2019-05-05 | 阪神電気鉄道
阪神電気鉄道・尼崎センタープール駅の西側高架下に社内研修所があります。

正式名称「阪神電気鉄道 都市交通事業本部 運輸部教習所」との事。
同所は国土交通大臣から動力車操縦者指定養成所の指定を受け、動力車の操縦に関する講習を行う施設です。

動力車操縦者:機関車、電車、気動車、路面電車及びトロリーバス(無軌条電車)の運転に必要な資格を持つ者
動力車:鉄道及び軌道の蒸気機関車、電気機関車、電車、蓄電池機関車、蓄電池電車、内燃機関車、内燃動車、無軌条電車


施設内には、運転シミュレーターや踏切設備などの教育設備を有しています。


同所には、戦前製の鉄道車両が静態保存されています。


「阪神601形電車」(604号)
大正13年(1924年)8月、藤永田造船所において20両が製造されました。
日本初の自動開閉扉(自動ドア)を採用した車両です。


「阪神1141形電車」(1150号)
大正10年(1921年)、田中車輌、藤永田造船所、野上機械、加藤車輌製作所、日本車輌製造、汽車製造の6社で木造車331形として40両が製造されました。
昭和11年(1936年)、田中車輌にて木造車から半鋼製体車体へ改造し、形式を1141形へ変更しました。
当時、側窓の上部には型板ガラスの入った明かり窓を設け、室内の照明も間接照明の凝ったものにするなど、流行していた阪神間モダニズムの影響を受けたモダンなつくりが特徴でした。

阪神間モダニズム
阪神間モダニズムとは、明治時代に形成された帝塚山をモデルに開発された地区です。
1900年年代から1930年代の日本において、六甲山系と海に囲まれた理想的な地形を有する阪神間
(神戸市中央区・灘区・東灘区、芦屋市、西宮市、宝塚市、伊丹市、尼崎市、三田市、川西市)
を中心とする地域に育まれた近代的な芸術・文化・生活様式とその時代状況を指します。

公道から金網越しの見学でしたが、大正期に製造された貴重な鉄道車両との出会いに感謝です。
ありがとうございました。
ヾ(*´∪`*)oc<【。゚・+:.・ァリガトゥゴザィマシタ・.:+・゚。】ヽ(*´∪`*)ノ"

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