北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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箱館丸

2024-09-03 19:54:19 | 函館

 

いきなりですが、この大きな船。

場所はベイエリアですが、「金森赤レンガ倉庫」などの観光客に人気のスポットよりは西側の、住宅街の一角にあります。

 

 

「箱館丸」と表記されています。

「箱館」と表記されていることから、箱館戦争以前に作られたものであることがわかりますが(「箱館」が「函館」に表記が変わったのは、1869年(明治2年)のこと)ですが、これは一体どのような船でしょうか・・・。

 

 

 

 

この船は、1857年(安政4年)に建造された日本初の洋式商用帆船で、当時の箱館奉行の要請で、かの高田屋嘉兵衛のもとで船大工として働いていた「続豊治」が製作に当たりました。

 

 

元々、高田屋嘉兵衛による北海道最初の造船所で船大工として働いていた続は、高田屋没落後仏壇製作大工となっていましたが、箱館奉行だった「堀利熙(ほりとしひろ)」の要請により、「箱館丸」を建造しました。

その後、続は「亀田丸」という船も建造し、この船は日本最初の出貿易船となったほか、先日来紹介している、五稜郭を設計したことで有名な「武田斐三郎」は、教授を務めていた「諸術調所」の門下生と共に「亀田丸」に乗り、ロシアのニコラエフスクまで実習航海をしています。

 

 

青函トンネルが開通した1988年(昭和63年)に、「青函博」と呼ばれた博覧会が開催されていました。

その頃私は中学3年生で札幌に住んでいたこともあり、そういう名前の博覧会があったということぐらいしか記憶がありませんが、今こうして函館の歴史について勉強し、楽しむ活動をしていると、(博覧会を)見てみたかったなと思います。

 

 

今週土曜日、1か月ぶりにガイドの予定が入りました。

初めて回る場所もあるので、しっかりシミュレーションをしておかねばと思います。

この「箱館丸」はガイドコースからは外れていますが、ご案内のしがいがありそうなスポットだと思うので、いつか機会を作ってみたいです。


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