地図を見ていて、「へぇ~、そんな名前のお寺が」と思ってしまいました。
奈良にある、国宝にもなっている「東塔」で有名なあのお寺(私も高校の修学旅行で行きました)と同じ名前。
自宅からそんなに離れていないこともあり、どんな所だろうと思って、行ってみました。
奈良の薬師寺は、「法相宗」という、インドの思想に端を発する、唐の時代の「大乗仏教」のお寺であるのに対し、こちらは、曹洞宗・禅宗のお寺だそうです。
訪れる人に、こんな優しい、ほっこりとするお出迎えがあります。
金剛力士像が並んでいます。
こちらのお寺は、昭和10年(1935年)、開創「藤塚大仙」師が、現在の中央区南4条西11丁目で開教したのが発端で、その後、中島公園近くの南10条西6丁目を経て、昭和26年(1951年)に寺号を公称し、昭和36年(1961年)に現在地に移転してきています。
以前から疑問に思っていたのだけど、お寺にあるこの二体の像も「狛犬」でいいのかなと思っていたら、答えはそのとおりのようです。
ちょっと調べてみたところ、神社にある狛犬は、お寺の仏像に当たる「神像」を守る守護像として置かれるようになったのが起源だそうで、寺院でも、平安時代以降では、天皇と縁のある有力な寺院に守護像が伝えられ、徐々に一般の寺社にも普及するようになったそうです。
その後時代と共に、守護像としての役割が、先程紹介した金剛力士像へと移っていったため、寺院で狛犬が置かれている所は少なくなっていったそうですが、ということは、狛犬と金剛力士像がどちらも置かれているお寺というのは・・・、どうなんでしょう、珍しいのかな。
これからお寺へ行ってみるときには、その点にも注意して見たいと思います。
町にあるごく普通のお寺で、歴史散歩の本でも紹介されるような場所ではありませんが、こういう場所へ興味を持って行ってみるのも面白いものだなと思いました。
このお寺、「イチオシ!!」の「しあわせ散歩」では訪れたことはないのかな。
もしかしたらあるのかもしれないけど、最近は、訪れるのが二回目というお寺も増えてきているので、ぜひ行ってもらって、調べても出てこないような歴史など、紹介してほしいです。
来週月曜日の放送は西区が舞台だけど、どうやらお寺ではなく神社のようです。(「しあわせ散歩」の予告編は、「◯◯区」というだけで、「タカトシランド」のように具体的なエリアまでは紹介していないのです)