北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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開通記念日

2017-12-12 19:59:46 | 函館



函館市電の基地である駒場車庫の構内に設置されている記念碑。

今から百二十年前、1897年の今日12月12日は、函館市電の前身である「函館馬車鉄道」が開通した日です。(正確には「亀函馬車鉄道株式会社」で、設立直後に「函館馬車鉄道」に改称されたもの)
現在の函館市電、路面電車が誕生する1913年までの約十六年間、道内では函館が初の開業となった馬車鉄道が、庶民の足として活躍し続けていたのでした。

開業当時の馬車鉄道は、西部地区の東川~弁天間約3.3kmを結ぶ短い路線(現在で言うと、大体この辺りかと)でしたが、開業翌年の1898年には湯川村(現在の湯の川温泉街)まで延長されました。
そして1913年に、「函館水電会社」が、買収した馬車鉄道の軌道を利用して、東雲町~湯川間に、北海道初となる路面電車が開業しました。
この頃、国内だけでなく世界的にも、馬車鉄道が馬糞風やスピードの遅さから路面電車へ転換されるということが相次いでおり、函館では、大沼での水力発電事業と市内近郊での配電事業を経営していた「函館水電株式会社」(現在の「北海道電力株式会社」)が、1911年に函館馬車鉄道を買収し、1913年6月29日に路面電車の開業となったという歴史があります。

最盛期には、一日約135,000人を運び、総延長も17.9kmあった市電でしたが、その後路線の廃止が相次ぎ、利用客も年々減少の一途を辿っていましたが、昨年2016年には、六年ぶりとなる580万人台の利用客(一日約15,900人。それでも最盛期の約10分の1ですが)を数えました。





私も、冬になって自転車での行動がなくなったことで、また乗るようになりました。
いつまでも、市民の足として活躍し続けてほしいものです。
(一番好きな530系、最後にもう一回乗りたいなあ・・・)
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