地下鉄東豊線の東区側の起終点である栄町駅。
「栄町」というのは、東区に実際にある行政地名で、正式なエリアは↓のとおりです。
なんだけど、見てのとおり、地下鉄の駅は、このエリア内にはありません。
こういうことそれ自体は、札幌だけでなく、全国各地に結構見られるのかもしれないけれど、札幌の「栄町」というのは、宅地化の進行により、「条」「丁目」が付される中で徐々にそのエリアが狭まっていた歴史があり、元々は結構広いエリアを指す地名でした。
正確な地図とかを見つけられたわけではないので、違いはあるかもしれないけれど、現在も「栄○○」を冠する学校や各種施設が残っているエリアを一括りにしてみると、大凡の「栄町」のエリアは、赤の点線で表示された現在の「栄町」だけでなく、赤の実線で記したエリアまでが範囲になるような気がします。
緑色の丸が地下鉄栄町駅、オレンジ色が、私が卒業した「栄中学校」と「栄北小学校」、そして紫色が、小学校から中学校にかけて住んでいた辺りですが、このエリアには、小学校だけでも、「栄」の付く学校が全部で7つもあり、中学も、「栄」の付く学校は3つあるということで、このことだけでも、相当広いエリアを指す地名であることがわかると思います。
元々この地域は「烈々布(れつれっぷ)」と呼ばれていましたが、昭和30年(1955年)3月、当時の札「幌村字元村」が札幌市に合併される際、同村の一部だったこのエリアに「栄町」という地名が付されました。
「栄町」という名前は、札幌にも多いアイヌ語由来のものではなく、地域の発展と繁栄を期待する意味から付けられたものですが、昭和63年(1988年)の東豊線開通以後も更に宅地化が進み、発展を続けています。
離れてから35年も経ちますが、思い出深いエリアであることに変わりはないので、今後とも変わらないままいてほしいと思います。
ところで、地名で「栄」と聞くと、名古屋市の繁華街を思い浮かべる人が多いと思います。
こちらの由来はどういうことなんだろうと思って調べてみましたが、明暦時代(1655年〜1658年)、当時あった「栄村(「さこむら」と読んだとのこと)」の住民がこの地で商売をするようになり、「栄町」と呼ばれるようになったというところまで遡るそうですが、このとき、読み方として、「さこ」より「さかえ(る)」の方が縁起が良いので、栄を「さかえ」と読むようになったという経緯があるそうです。
明治期になり、「名古屋市栄町」という地名になり、ほんの短い間「栄区」という区もあったそうですが、やがて昭和41年(1966年)~同44年(1969年)に住居表示が実施され、現在の「名古屋市中区栄○丁目」となって、現在に至っています。
名古屋の栄地区は、一度出張で行ったことがあり、名物の味噌カツを食べてきましたが、プライベートで行ったのは実に19年も前になるので、またゆっくり歩いてみたいと思っています。いつかまた旅行を実現させたいです。
わが地元の隣の市にも栄町という地名があります。
こちらは「さかえちょう」。
開拓が進まず雑木林が広がっていたことから、繁栄を願ってつけられたようです。
私もこの地名を拝見したとき、真っ先に名古屋を思い出しました。
こんにちは。
「栄」とか「栄町」という地名は日本各地にありますよね。
そして由来もまた似たようなものだったりしているから面白いと思います。
同じ由来を持つ地名同士の相互交流なんかも、きっとあるのだろうなと思います。