小鹿田焼(おんたやき)の飯茶碗である。大分県日田市の小鹿田地区で焼かれる陶器。
小鹿田焼は、江戸時代中期、幕府直轄領日田領内の生活雑器の需要に応えるため興され、今につながる。
李朝系登り窯で焼かれる飛び鉋や刷毛目などの幾何学的紋様が特徴だという。
陶芸技法は1995年国重要無形文化財に指定され、2008年には地区全体が「小鹿田焼の里」として重要文化財的景観
に指定された。
窯元は代々長子相続で技術を伝え弟子を取らなかった。このため伝統技法が保存されている。現在は10軒の窯元。
共同での土採りをしたり、作品には個人銘を入れることを慎む。
土を挽く唐臼は「鹿脅し」のように受け皿に溜まった水が受け皿ごと落ちる反動によって陶土が挽かれる。この音は「日本
の音風景100選」の一つ。
これら2つの茶碗は通販で手に入れたもの。直径12cm高さ6cm。
底には「小鹿田」の刻印のみ。いつかは訪れてみたい里の一つに。