Jリーグ・ディビジョン1 第10節
2006年4月29日(土)15:00キックオフ
埼玉スタジアム2002
浦和レッズ 2-0 大宮アルディージャ
昨晩、REDSTV GGRで福岡戦のダイジェストを見た。伸二のコーナーキックからのゴールインは、GKどうなの?って感じだったけど、永井のゴールも平川のゴールもすばらしかった。久しぶりにライブで永井のゴールを見たいなあ。今日はベンチ入りするようだ。期待を込めて背番号9のレプリカに袖を通す。
さいたまダービー。同じさいたまなんだから大宮も応援すれば?という人がいるかもしれない。でもそれはあり得ない。絶対あり得ない。100%あり得ない。例えば、ミランのサポーターはインテルを応援しない。ローマのサポーターはラツッオを応援しない。シティのサポーターはユナイテッドを応援しない。どんなに成績が振るわなくたって、ダービーだけには負けないでほしい。だからやはり浦和のサポーターとしては、大宮を応援しないというのが正しい姿勢である。要するに理屈ではない、ということ。
試合開始からブーイングが吹き荒れる。大宮の土屋がボールを持つたびにブーブーブーブー。まあ、サポーターの気持ちはわからなくもない。実際、自分もブーイングしたし。でもこれって明らかにプレーとは関係のないものだ。実際問題として、サッカーの全てが健全である必要はないと思う。でも、さすがに途中で飽きてきて、どうでもよくなってしまった。後半からはブーイングを止めてしまった。もういいや!って感じ。
昨年、達也が負傷した試合は、ビデオ観戦だったので何度も繰り返し見た。土屋の動揺は、画面を通しても伝わってくるようだった。その後の数試合に出場できないほどのダメージを負った。でも今日の彼は、非常にき然とした態度で試合に臨んでいたように思う。ブーイングにひるむことなく、何度かサイドを突破するキレのあるプレーを見せていた。プロのサッカー選手として、何をするべきなのかを理解していたその姿勢は、敵ながら立派である。
後半20分過ぎ、いよいよピッチサイドにその姿を現す。平川に代わって永井が登場。ワシントンと並んでトップに入る。いやあ、久しぶりだなあ。しかし、なかなかボールが来ない。チェックもややさぼり気味。特に見せ場もないまま時間は進む。そうこうしているうちに啓太が退場。10人になった浦和は、内館投入で守りに入る。さてどうする永井。このままタイムアップを待つのか?と思っていたロスタイム残り30秒、ワシントンがつぶされたボールを拾ってコースを狙ったシュートは、ゴール左隅へ転がっていく。よ~しっ!思わず本気でガッツポーズ!彼はごくまれに期待以上の活躍を見せてくれる。それがファンの心をがっしり掴む。
そのまま試合終了。これで暫定首位に返り咲いた。選手の補強に加えて、腰痛に悩まされて出場機会を失っていた永井も、2試合連続ゴールで復調の兆しを見せた。よかったよかった。そんな彼へ目をやると、土屋へ歩み寄って声をかけている。そういえば去年のあの試合でも、土屋を励ます永井の姿があった。敵である以前に、同じプロのサッカー選手として何をするべきなのかを、彼もまた理解しているのだと思う。その光景はゴールシーンと同じくらい価値のあるものだ。こんな時、背番号9のレプリカを着ていてよかったと、誇らしげに思わずにはいられない。
熱狂のスタジアムは、プレー以外にも、ダービーだとかブーイングだとか、実に様々な事情を包括して我々を迎えてくれる。時に邪悪な空気に包まれ、時に地獄の底へ突き落とされる覚悟を持って、しかし我々はまたこの場へ身を委ねてしまう。今日のゲームのような、至福の瞬間があることを知っているから。
2006年4月29日(土)15:00キックオフ
埼玉スタジアム2002
浦和レッズ 2-0 大宮アルディージャ
昨晩、REDSTV GGRで福岡戦のダイジェストを見た。伸二のコーナーキックからのゴールインは、GKどうなの?って感じだったけど、永井のゴールも平川のゴールもすばらしかった。久しぶりにライブで永井のゴールを見たいなあ。今日はベンチ入りするようだ。期待を込めて背番号9のレプリカに袖を通す。
さいたまダービー。同じさいたまなんだから大宮も応援すれば?という人がいるかもしれない。でもそれはあり得ない。絶対あり得ない。100%あり得ない。例えば、ミランのサポーターはインテルを応援しない。ローマのサポーターはラツッオを応援しない。シティのサポーターはユナイテッドを応援しない。どんなに成績が振るわなくたって、ダービーだけには負けないでほしい。だからやはり浦和のサポーターとしては、大宮を応援しないというのが正しい姿勢である。要するに理屈ではない、ということ。
試合開始からブーイングが吹き荒れる。大宮の土屋がボールを持つたびにブーブーブーブー。まあ、サポーターの気持ちはわからなくもない。実際、自分もブーイングしたし。でもこれって明らかにプレーとは関係のないものだ。実際問題として、サッカーの全てが健全である必要はないと思う。でも、さすがに途中で飽きてきて、どうでもよくなってしまった。後半からはブーイングを止めてしまった。もういいや!って感じ。
昨年、達也が負傷した試合は、ビデオ観戦だったので何度も繰り返し見た。土屋の動揺は、画面を通しても伝わってくるようだった。その後の数試合に出場できないほどのダメージを負った。でも今日の彼は、非常にき然とした態度で試合に臨んでいたように思う。ブーイングにひるむことなく、何度かサイドを突破するキレのあるプレーを見せていた。プロのサッカー選手として、何をするべきなのかを理解していたその姿勢は、敵ながら立派である。
後半20分過ぎ、いよいよピッチサイドにその姿を現す。平川に代わって永井が登場。ワシントンと並んでトップに入る。いやあ、久しぶりだなあ。しかし、なかなかボールが来ない。チェックもややさぼり気味。特に見せ場もないまま時間は進む。そうこうしているうちに啓太が退場。10人になった浦和は、内館投入で守りに入る。さてどうする永井。このままタイムアップを待つのか?と思っていたロスタイム残り30秒、ワシントンがつぶされたボールを拾ってコースを狙ったシュートは、ゴール左隅へ転がっていく。よ~しっ!思わず本気でガッツポーズ!彼はごくまれに期待以上の活躍を見せてくれる。それがファンの心をがっしり掴む。
そのまま試合終了。これで暫定首位に返り咲いた。選手の補強に加えて、腰痛に悩まされて出場機会を失っていた永井も、2試合連続ゴールで復調の兆しを見せた。よかったよかった。そんな彼へ目をやると、土屋へ歩み寄って声をかけている。そういえば去年のあの試合でも、土屋を励ます永井の姿があった。敵である以前に、同じプロのサッカー選手として何をするべきなのかを、彼もまた理解しているのだと思う。その光景はゴールシーンと同じくらい価値のあるものだ。こんな時、背番号9のレプリカを着ていてよかったと、誇らしげに思わずにはいられない。
熱狂のスタジアムは、プレー以外にも、ダービーだとかブーイングだとか、実に様々な事情を包括して我々を迎えてくれる。時に邪悪な空気に包まれ、時に地獄の底へ突き落とされる覚悟を持って、しかし我々はまたこの場へ身を委ねてしまう。今日のゲームのような、至福の瞬間があることを知っているから。