FIFAクラブワールドカップ 準決勝
2007年12月13日(木)19:30キックオフ
横浜国際総合競技場(NTV)
浦和レッズ 0-1 ACミラン
初めからそう決まっていたかのように、ミランは過不足なく試合を進めた。試合後のインタビューでカカに言われるまでもなく、浦和の選手はよく戦ったと思う。でも、それさえも決まっていたかのようであった。そう思わせるくらい、力の差は歴然であった。カカが本気で突破にかかれば、浦和の自慢である阿部や坪井、闘莉王だって手も足も出ないのだ。試合は0-1でミランの勝利。なぜこの僅差のスコアだったのか。それは、本国イタリアで最も美しいとされるスコアだからに他ならない。
おそらく、世界中のフットボール・ファンが、そのセリエAのチームを知っているはずである。そしておそらく、世界中のフットボールファンが、そのJリーグのチームを知らないはずである。大体Jリーグって何よ?どこの国のリーグなの?アジア代表?日本?日本にプロリーグがあるのか?そんな人が圧倒的に多いのだろう。「創設してまだ15年しか経っていないけど、立派なプロ・フットボールのクラブです。日本の埼玉という都市がホームタウンです。そして、僕はそこに住んでいて、もちろんクラブ創設から応援しています」。そんな風に説明するのは、実に誇らしいことである。
今年初めてACLを戦って、オーストラリアやインドネシア、中国、韓国、イランのクラブと対戦した。当然、相手のチーム事情は気になるわけで、それぞれの国内リーグやホームタウンの様子なんかが耳に入ってきたりした。それぞれの異なる日常が、フットボールという共通言語で交わる様は、確かに感動的であった。今日の試合、もしかしたらミラノの人達がTVで見ていたかもしれない。アジアのチームになんか負けるわけねえだろう!そんな声が聞こえてきそうである。
そんなミラニスタにおかまいなしに、レッズサポーターのブーイングが、スタジアムに響き渡る。そしてその地響きのようなブーイングは、電波に乗って世界200カ国以上に放送された。オイオイあいつら、ミランにブーイングしてるぜ。ピルロだろうがインザーギだろうがセードルフだろうが、そんなの関係ねえ。俺たちにとっては、長谷部であり啓太であり永井の方が偉大なのだ。後半、ケガから復帰した暢久が登場すると、もう世界一流のミランの選手でさえ霞んでしまうのだ。俺たちのキャプテンが戻ってきたぞ!って、泣いちゃったりするのだ。
こうして、浦和レッズを愛する全ての人が至福の90分を過ごしたこと、そしてアジアチャンピオンの真価を改めて実感したことは間違いない。本当に今年はすごいことを成し遂げたんだなあ。もう横浜FCや愛媛FCに負けたことなんて忘れちゃうよ。今年のJリーグチャンピオンは鹿島にプレゼントだ。そう思うくらいに、TVの前でうれしくてうれしくて仕方がなかった。やはり今年の全ては、この夜のためだったのだ。改めて浦和レッズのことが好きでよかったなあと思った。そして、これからもずっと好きでいようと思った。
2007年12月13日(木)19:30キックオフ
横浜国際総合競技場(NTV)
浦和レッズ 0-1 ACミラン
初めからそう決まっていたかのように、ミランは過不足なく試合を進めた。試合後のインタビューでカカに言われるまでもなく、浦和の選手はよく戦ったと思う。でも、それさえも決まっていたかのようであった。そう思わせるくらい、力の差は歴然であった。カカが本気で突破にかかれば、浦和の自慢である阿部や坪井、闘莉王だって手も足も出ないのだ。試合は0-1でミランの勝利。なぜこの僅差のスコアだったのか。それは、本国イタリアで最も美しいとされるスコアだからに他ならない。
おそらく、世界中のフットボール・ファンが、そのセリエAのチームを知っているはずである。そしておそらく、世界中のフットボールファンが、そのJリーグのチームを知らないはずである。大体Jリーグって何よ?どこの国のリーグなの?アジア代表?日本?日本にプロリーグがあるのか?そんな人が圧倒的に多いのだろう。「創設してまだ15年しか経っていないけど、立派なプロ・フットボールのクラブです。日本の埼玉という都市がホームタウンです。そして、僕はそこに住んでいて、もちろんクラブ創設から応援しています」。そんな風に説明するのは、実に誇らしいことである。
今年初めてACLを戦って、オーストラリアやインドネシア、中国、韓国、イランのクラブと対戦した。当然、相手のチーム事情は気になるわけで、それぞれの国内リーグやホームタウンの様子なんかが耳に入ってきたりした。それぞれの異なる日常が、フットボールという共通言語で交わる様は、確かに感動的であった。今日の試合、もしかしたらミラノの人達がTVで見ていたかもしれない。アジアのチームになんか負けるわけねえだろう!そんな声が聞こえてきそうである。
そんなミラニスタにおかまいなしに、レッズサポーターのブーイングが、スタジアムに響き渡る。そしてその地響きのようなブーイングは、電波に乗って世界200カ国以上に放送された。オイオイあいつら、ミランにブーイングしてるぜ。ピルロだろうがインザーギだろうがセードルフだろうが、そんなの関係ねえ。俺たちにとっては、長谷部であり啓太であり永井の方が偉大なのだ。後半、ケガから復帰した暢久が登場すると、もう世界一流のミランの選手でさえ霞んでしまうのだ。俺たちのキャプテンが戻ってきたぞ!って、泣いちゃったりするのだ。
こうして、浦和レッズを愛する全ての人が至福の90分を過ごしたこと、そしてアジアチャンピオンの真価を改めて実感したことは間違いない。本当に今年はすごいことを成し遂げたんだなあ。もう横浜FCや愛媛FCに負けたことなんて忘れちゃうよ。今年のJリーグチャンピオンは鹿島にプレゼントだ。そう思うくらいに、TVの前でうれしくてうれしくて仕方がなかった。やはり今年の全ては、この夜のためだったのだ。改めて浦和レッズのことが好きでよかったなあと思った。そして、これからもずっと好きでいようと思った。