残った紙類を整理してきたら、10月と11月の短歌とメモが出てきた。
10/3(水)
朝日台に転居。(この日から夫婦二人と息子3人の生活が始まる)
10/4(木)タオル、妙子洋服の分類。
10/5(金)整理タンス(カインズホーム)片付け。息子の服の分類
10/6(土)姉来る。息子の服の分類
10/7(日)地区の運動会、息子が代わりに仕事をしてくれる。
10/8(月)息子部屋片付け。食品類を棚に整理していれる。
10/9(火)小名浜山新で貴重品入れの棚、清掃用品購入。実家から冬物。
10/10(水)台所たなの整理。廃プラの回収。冬物分類。
☆この日の夜、呼吸が苦しくなって入院となる。
10/11(木)
0:32咳き込み痰が出る。呼吸ができず救急車に乗る。ICUへ。
人工呼吸器がここにしかないので、そのままICUに留め置かれる。
ひっきりなしに医師が来る。主治医が外来にかかりきりで顔を見せないことに看護師たちは不満げ。
強制的に酸素を入れ続けられるので苦しい。
10/12(金)
ほぼ一睡もできず、呼吸器の中から温風が吹き出し水滴が垂れてくる。
これも治療なのだそうだが、ともかく一刻も早くやめてほしい。
何度も頼んで主治医が来ているか聞いてもらった。
11時に病棟へ。見知った顔ばかりで安心する。重症者個室に入る。
10/13~16
動くたびに息が切れ、咳がでる。夜横になれず、睡眠は2hくらい。
10/17(水)
一日を雲の形を視てすごす病身という牢に押し込められた魂
このまんま眠れるならば今日の日が命日でも良いと願った深夜
10/18(木)
人を診る看護師の真心有り難し苦しみに寄り添う心希望を灯す
10/19(金)
身には嵐心には闇あ「安静」と現状と対局の言葉なり
×安静にする
○やがて安静になる
10/20(土)
今はまだ体力のどん底にいるらしいビルに差す日の移ろい眺めをり
10/21(日)
生から死へ黄泉比良坂駆け下りる軽さ死から生へ這い上る重さ
10/22(月)
医者との懇談。癌性胸膜炎。水を抜き細胞を調べるそうだが、なぜ検査の前に病名が決定しているのだろう。
10/23(火)
朝、右肺にドレーンを入れ、肺の水を吸い出す。1000CC
抜ける。
10/24(水)
朝の30分で500CC抜けたが、午後には液がたまらず、側溝の底をさらうように血や組織の塊がチューブの中をたくさん浮遊するようになった、3時間ほど「たん」を吐いた。最終的には1000CC抜ける。
10/25(木)
580CC。前日2時間ぐらいしか寝ていないので、ぼーとしている。花粉症のためか右の鼻からのみ鼻水が垂れ、いちいち酸素を外すのが煩わしい。胸が痛いが、水に濡れていた肺が乾いて元の大きさに広がろうとする痛みだそうで、痛み止めをもらう。
10/26(金)
450CC。前夜は催眠剤のおかげでよく眠れたので、体に力がある。漫画「女王の花」を10巻読んだ。
10/27(土)
540CC
「ちはやふる」4巻キャラクターの作り方が上手!
さようなら尾花手をふる土手の道風に背押され家路を急ぐ
予定表をぎっしり仕事書き込んで頬杖をつく朝の職員室
もどかしく戸を引き開けて添削の子らは駆け来る風となって
閉め忘れた窓の向こうに赤々と夕日が照らす円陣の背番号
10/28(日)
470CC。
抗がん剤入れたその日に店に立つ生きがいがいかす88歳
二十分演じる練習二ヶ月間呼びもせぬのに集まる生徒
10/29(月)
420CC。
由里ちゃんと話す。互いが会いたいと感じているのが痛いほど分かる。
心は帰り足たし身は帰れるわけもなしといい騒ぐ夜半の病室
携帯の友の声よみがえる青春老いと病いと見えぬこそよけれ
10/30(火)
500CC肺(胸膜)に抗がん剤を入れる。
11/4
辛すぎた体の記憶に子守歌ゆっくり沈め忘却の淵へ
11/5
一回までおそるおそると歩を運ぶ小さな自由をかみしめながら
11/6
60年置き去りにしてきた体に合わせ休み休みの人生を歩む
この日に私ががん研有明に行ってセカンドオピニオンを聞いてきている。
ここから、(歌のない11月)に繋がる。
10/3(水)
朝日台に転居。(この日から夫婦二人と息子3人の生活が始まる)
10/4(木)タオル、妙子洋服の分類。
10/5(金)整理タンス(カインズホーム)片付け。息子の服の分類
10/6(土)姉来る。息子の服の分類
10/7(日)地区の運動会、息子が代わりに仕事をしてくれる。
10/8(月)息子部屋片付け。食品類を棚に整理していれる。
10/9(火)小名浜山新で貴重品入れの棚、清掃用品購入。実家から冬物。
10/10(水)台所たなの整理。廃プラの回収。冬物分類。
☆この日の夜、呼吸が苦しくなって入院となる。
10/11(木)
0:32咳き込み痰が出る。呼吸ができず救急車に乗る。ICUへ。
人工呼吸器がここにしかないので、そのままICUに留め置かれる。
ひっきりなしに医師が来る。主治医が外来にかかりきりで顔を見せないことに看護師たちは不満げ。
強制的に酸素を入れ続けられるので苦しい。
10/12(金)
ほぼ一睡もできず、呼吸器の中から温風が吹き出し水滴が垂れてくる。
これも治療なのだそうだが、ともかく一刻も早くやめてほしい。
何度も頼んで主治医が来ているか聞いてもらった。
11時に病棟へ。見知った顔ばかりで安心する。重症者個室に入る。
10/13~16
動くたびに息が切れ、咳がでる。夜横になれず、睡眠は2hくらい。
10/17(水)
一日を雲の形を視てすごす病身という牢に押し込められた魂
このまんま眠れるならば今日の日が命日でも良いと願った深夜
10/18(木)
人を診る看護師の真心有り難し苦しみに寄り添う心希望を灯す
10/19(金)
身には嵐心には闇あ「安静」と現状と対局の言葉なり
×安静にする
○やがて安静になる
10/20(土)
今はまだ体力のどん底にいるらしいビルに差す日の移ろい眺めをり
10/21(日)
生から死へ黄泉比良坂駆け下りる軽さ死から生へ這い上る重さ
10/22(月)
医者との懇談。癌性胸膜炎。水を抜き細胞を調べるそうだが、なぜ検査の前に病名が決定しているのだろう。
10/23(火)
朝、右肺にドレーンを入れ、肺の水を吸い出す。1000CC
抜ける。
10/24(水)
朝の30分で500CC抜けたが、午後には液がたまらず、側溝の底をさらうように血や組織の塊がチューブの中をたくさん浮遊するようになった、3時間ほど「たん」を吐いた。最終的には1000CC抜ける。
10/25(木)
580CC。前日2時間ぐらいしか寝ていないので、ぼーとしている。花粉症のためか右の鼻からのみ鼻水が垂れ、いちいち酸素を外すのが煩わしい。胸が痛いが、水に濡れていた肺が乾いて元の大きさに広がろうとする痛みだそうで、痛み止めをもらう。
10/26(金)
450CC。前夜は催眠剤のおかげでよく眠れたので、体に力がある。漫画「女王の花」を10巻読んだ。
10/27(土)
540CC
「ちはやふる」4巻キャラクターの作り方が上手!
さようなら尾花手をふる土手の道風に背押され家路を急ぐ
予定表をぎっしり仕事書き込んで頬杖をつく朝の職員室
もどかしく戸を引き開けて添削の子らは駆け来る風となって
閉め忘れた窓の向こうに赤々と夕日が照らす円陣の背番号
10/28(日)
470CC。
抗がん剤入れたその日に店に立つ生きがいがいかす88歳
二十分演じる練習二ヶ月間呼びもせぬのに集まる生徒
10/29(月)
420CC。
由里ちゃんと話す。互いが会いたいと感じているのが痛いほど分かる。
心は帰り足たし身は帰れるわけもなしといい騒ぐ夜半の病室
携帯の友の声よみがえる青春老いと病いと見えぬこそよけれ
10/30(火)
500CC肺(胸膜)に抗がん剤を入れる。
11/4
辛すぎた体の記憶に子守歌ゆっくり沈め忘却の淵へ
11/5
一回までおそるおそると歩を運ぶ小さな自由をかみしめながら
11/6
60年置き去りにしてきた体に合わせ休み休みの人生を歩む
この日に私ががん研有明に行ってセカンドオピニオンを聞いてきている。
ここから、(歌のない11月)に繋がる。