龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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相聞歌2019年7月29日、31日

2019年06月06日 18時42分02秒 | 相聞歌

①夫(つま)が笑み指の重みを我が魂に刻みつけたる病床の夕(た)


②病妻を気遣い先に転ぶ我を 「年ね」と笑う横顔愛(かな)し(ま)


(た)は亡妻、(ま)は夫の私。
4年半前に手術した卵巣癌が、もうすぐ5年というところでマーカーが急激に上がり、検査をしている時の歌。
思えばこの最初の一首から、妻の不安というか 「魂」の揺らぎが感じられる。その時は 「気弱になった」というよりは 「無理をしなくてよくなった」というような表情として受け止めていた。
両方の感情があったのかもしれない。私の歌は、日常の二人のやりとりを写したもの。


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