デパ地下で野蒜を売っていたので購入し、夕食に酢味噌和え。
でも、今日のはひょっとしたら失敗作かも。
かけた酢味噌が多すぎ、そして砂糖が少なすぎ...
これが奥さんの評価です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/c7/5d6a3945323dafb5409b3fa51ed3f616.jpg)
確かにご覧のとおり酢味噌かけ過ぎ...これは反省。
でも甘くないという評価に関しては、自分の味覚では「これが適」と言うております。
奥さんは、ここから自分の分を取り分け、味噌に砂糖と酢を足して、「うむ、これだ、これだ!」と言って食べてました。
通常スーパーではあまり見かけない野蒜。
デパ地下ならでは...?
出来上がりが甘いか甘くないはとりあえず、春を感じさせる食材としてはなかなかのものではないでしょうか?
茎の部分は青いところ白いところ、シャキシャキ感とヌルヌル感よし! 歯ざわり最高!
球根(というのでしょうか)も湯通し加減もよく出来た所為か、抜群の食感。
大人の味覚にこれでもかと訴えて来ました。
野蒜...古くから食されていたようです。
◎いざ子ども野蒜摘みに蒜摘みに <古事記 応神天皇>
◎醤酢に蒜搗き合てて鯛願ふ吾にな見えそ水葱の羹
ひしほすに ひるつきかてて たひねがふ われになみえそ なぎのあつもの
<万葉集 長忌寸意吉麻呂(ながのいみきおきまろ)>
禅宗の寺の入口の石塔に「不許葷酒入山門(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)」又は禁葷酒入山門(くんしゅさんもんにいるをきんず)」などと刻んであります。
五葷は五辛ともいい、「辛い、臭い」性質をもつ五種の植物を指す。
大まかには、大蒜(にんにく)韮(にら)薤(らっきょう)葱(ねぎ)野蒜(ねびろ)
しかし、五葷のカテゴリーは時代、場所、考え方によって多少異なるようです。
故郷の仙台の近くの松島市に野蒜という地があります。
学生時代、ふた夏ほどこの野蒜海水浴場の海の家で夏中エレキバンドのバイトで過ごしました。
そのころはまだ野蒜という植物を知りませんでした。
知ったのは結婚後、奥さんの実家の田植え前の田んぼで芹などと一緒に摘んだ時でした。
笊に山ほど摘んで帰ってお浸しや味噌和えなどで食べたのが最初、もう30年以上前。
此の時の鮮烈さ、...美味いとか何とか云うのを超越し五感に訴えてきた、"あのもの"こそ、まさに言葉では言い表せないものでした。
●水温む郷にて葷草摘みゐたり 楓山人
みずぬるむさとにて くんそうつみゐたり
水温むが春の季語です。
野蒜も春の季語なので、野蒜を"葷草"で表現し、季(語)重なりを避けた句です。
でも、今日のはひょっとしたら失敗作かも。
かけた酢味噌が多すぎ、そして砂糖が少なすぎ...
これが奥さんの評価です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/c7/5d6a3945323dafb5409b3fa51ed3f616.jpg)
確かにご覧のとおり酢味噌かけ過ぎ...これは反省。
でも甘くないという評価に関しては、自分の味覚では「これが適」と言うております。
奥さんは、ここから自分の分を取り分け、味噌に砂糖と酢を足して、「うむ、これだ、これだ!」と言って食べてました。
通常スーパーではあまり見かけない野蒜。
デパ地下ならでは...?
出来上がりが甘いか甘くないはとりあえず、春を感じさせる食材としてはなかなかのものではないでしょうか?
茎の部分は青いところ白いところ、シャキシャキ感とヌルヌル感よし! 歯ざわり最高!
球根(というのでしょうか)も湯通し加減もよく出来た所為か、抜群の食感。
大人の味覚にこれでもかと訴えて来ました。
野蒜...古くから食されていたようです。
◎いざ子ども野蒜摘みに蒜摘みに <古事記 応神天皇>
◎醤酢に蒜搗き合てて鯛願ふ吾にな見えそ水葱の羹
ひしほすに ひるつきかてて たひねがふ われになみえそ なぎのあつもの
<万葉集 長忌寸意吉麻呂(ながのいみきおきまろ)>
禅宗の寺の入口の石塔に「不許葷酒入山門(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)」又は禁葷酒入山門(くんしゅさんもんにいるをきんず)」などと刻んであります。
五葷は五辛ともいい、「辛い、臭い」性質をもつ五種の植物を指す。
大まかには、大蒜(にんにく)韮(にら)薤(らっきょう)葱(ねぎ)野蒜(ねびろ)
しかし、五葷のカテゴリーは時代、場所、考え方によって多少異なるようです。
故郷の仙台の近くの松島市に野蒜という地があります。
学生時代、ふた夏ほどこの野蒜海水浴場の海の家で夏中エレキバンドのバイトで過ごしました。
そのころはまだ野蒜という植物を知りませんでした。
知ったのは結婚後、奥さんの実家の田植え前の田んぼで芹などと一緒に摘んだ時でした。
笊に山ほど摘んで帰ってお浸しや味噌和えなどで食べたのが最初、もう30年以上前。
此の時の鮮烈さ、...美味いとか何とか云うのを超越し五感に訴えてきた、"あのもの"こそ、まさに言葉では言い表せないものでした。
●水温む郷にて葷草摘みゐたり 楓山人
みずぬるむさとにて くんそうつみゐたり
水温むが春の季語です。
野蒜も春の季語なので、野蒜を"葷草"で表現し、季(語)重なりを避けた句です。