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風月庵だより

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鹿を指して馬と為す

2006-02-10 17:59:42 | Weblog
2月10日(木)晴れ【鹿を指して馬と為す】
七日に紀子様のご懐妊が発表された。それによって皇室典範の改正を強行しようとしていた小泉首相は、今国会での法改正は取りやめたという。皇室典範の改正内容はともかくとしても、小泉首相のやりかたは強引に過ぎるように見受けられる。

郵政民営化問題についても小泉首相の強引な手法には独裁政治を思わせる匂いがする。多くの人もこのきな臭さは感じているであろう。

突然ではあるが、「馬鹿」の話を紹介させて頂きたい。秦の始皇帝の死後、二世皇帝になった胡亥は享楽的な無能の人間であったそうである。実権を握っていたのは丞相趙高という人物であった。趙高は胡亥に鹿を「馬でございます」と言って献上した。胡亥は「鹿だろう」と当然言い、周りの者に尋ねたところ、鹿という者と、馬という者と意見が分かれた。そして鹿と言った者は 趙高に殺害されてしまったのである。皆懼れをなして趙高に逆らう者はいなくなったそうである。

馬鹿の話の出典としては他にもあるようだが、これも出典の一つと言われているようである。

日本の政治におおらかさがあってほしいものと願う。たとえ正しいことをしようとしているにしても、反対意見に耳を貸す余裕がなくては民主主義とはいえない。

当たり前のことを書きましたが、紀子様のご懐妊がタイムリーではありましたが、強権発動の政府のやりかたを今回は見ないだけでも、有り難いことでした。