風月庵だより

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光市母子殺人事件公判について

2007-05-25 12:56:42 | Weblog
少年への死刑の適用争点 差し戻し審始まる 光母子殺害(朝日新聞) - goo ニュース

昨日この事件の差し戻し控訴審が広島高等裁判所で行われた。この事件の発生の4月14日が来るたびに香を手向けてより八年になる。本村洋氏の会見が報道されるたびに一貫して、父として夫としての氏の切実な主張に耳を傾けてきた。

今は26才になるこの犯人について、本村氏が極刑を望む姿勢に一点の曇りもない。それに比してこの度21人も付いたという弁護人は、なにを主張したいのか。この事件を通して死刑廃止を訴えたいのか。筋を違えていることも分からないのであろうか。

死刑廃止を訴えたいのなら、違う手段があるだろう。自分の主張を世に訴えたいとしてこの事件を利用しているにすぎないのではないか。この犯人の更正を真に望んでいるとは思えない。

さていつもは新聞を読まないのだが、今朝は駅のスタンドで新聞を買った。読売新聞を選んでみた。この事件に対してどのような報道が為されているか読んだ。

今朝テレビの報道を観ていて、あまりに呆れてしまった弁護側の主張を再検討してみたいと思ったのであるが、それについては記載がなかった。

記憶に頼って、弁護側の主張を書いておきたい。
「この少年は母親を失っており、母親にあまえるようなつもりで抱きついて殺してしまった。(強姦は)生き返らせようとして姦淫し、生をいれるつもりであった。(夕夏ちゃんの)首に紐を締めたのは蝶々結びをしてあげようとしたのだ。」

正確ではないかもしれないが、このようなことを弁護士が陳述したのである。この言葉にたいして、私がなにかコメントをつける必要はないだろう。

世の中はおかしくなってしまったのだろうか。弁護士ともあろう者がこのような事を述べるとは、世も末とはこのことだろう。

本当はこのような弁護士の汚れた言葉を我がログ上に載せたくはないのだが、これをご存じないかたの為にあえて書いた。

しかし文字で伝えるのが命の新聞報道であるが、このようなことまで報道してもらいたいものだと、これは別の問題であるが、たまたま読売新聞を購入して感じたことである。余計なことを多く報道するマスコミだが、必要なことは報道が足りない面もあることをこの事件であらためて知った。

あらためて本村弥生さんと夕夏ちゃんのご冥福を心より祈ります。そして本村洋さんのご健闘を祈らずにはおれません。