風月庵だより

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ラサの決起

2008-03-15 19:48:44 | Weblog
3月15日(土)晴れ【ラサの決起】(ポダラ宮:撮影平子泰弘師)

昨日14日チベットのラサで、大規模な抗議行動が起こされたという。中国がチベットを侵略してより49年(1959年ダライ・ラマ14世がインドに亡命)、チベット民族が、この侵略によって、その生活がどれほど脅かされているのかは想像もできない。そして、装甲車が群衆に突入するという行きすぎた弾圧に対して、チベット族の僧侶や人々がさらに決起して大きくなった抗議行動であるという。

チベット人に対しての弾圧はかなりひどく、チベット人の生活はやはり困窮しているようである。かつてチベットの人々が平和に暮らしていた地に、多くの漢民族が移住してきていて、チベットの中華化が進み、かつてチベットの主人であった、チベットの人々の生活は脅かされている。ポタラ宮殿やチベットの人々は、観光による収益を得るために、利用されているにすぎないのだろう。

中国はインドとの国境紛争に優位に立つために、是が非でもチベットをその傘下におさめたい事情があろう。また鉱物資源のこともあるだろう。決して、チベット民族を救うためでないことは明白なことである。

この度もこの抗議行動を起こした中心に、ビルマと同じようにやはり僧侶の姿があった。これまでにも何回も抗議行動は起こされているが、この度はテレビ映像も流されて、世界に報道されたので、私たちも知ることになったのである。わずかに報道される映像に、濃い臙脂色の僧服がめだっていた。「ラサで暴動」と表現しているが、「暴動」ではなく「抗議行動」であろう。チベット民族が平和に暮らしていた土地に、侵攻してきて勝手に占領侵略し、暴挙を働いているのは中国のほうである。

中国を訪れた時、テレビで「西蔵自治区」で活躍し、勇敢に戦って死んだ英雄物語が放映されていたが、中国の一般の人々はこのような教育を受けて洗脳されてしまっているのだろう。自分たちの民族がチベット民族に対して行っている非人道的な政策などについては、おそらく多くの中国の人は知らないのではなかろうか。

ダライ・ラマ14世はチベットは独自には国として大変なので、中国の自治区でよいのだから、チベット人によってチベットを統治させてほしいと望まれているようである。そのような方法でこの問題の解決の道はあるのかもしれない。平和的な解決の道を中国政府も考えてはどうなのだろうか。チベットの人々を虐殺するよりも。

この抗議行動によって、おそらく80人以上が殺害されたという。中国政府の発表は10人であるが。その中には、ビルマの時と同じに、僧侶もおそらく含まれているのであろう。

ビルマの軍事政権を後押ししているのも中国政府である。日本の侵略を弾劾する一方で、自らも他国を侵略したり、人民への圧政を応援していることは全く矛盾している。地球上からこのような過ちの正される日が、必ずや来ることを願って願ってやまない。地球人類が滅亡してしまう前に。

かつて孔子や孟子等々、また多くの優れた仏教僧、特に禅僧、馬祖や趙州や南泉や雲巖や洞山や雪峰や臨済や黄檗や、等々を生み出した智慧の宝庫中国、賢者の故郷中国、世界を平和な国に導く導師としての役割を十分に担えるはずの中国であるはずだ。真の賢者が政治の中心で活躍してくれる日の来ることを願ってやまない。

諸仏、諸菩薩、諸天善神、龍神、全て、チベット僧の方々をはじめ、チベットの人々をお守りください。

*チベットと中国の攻防の歴史については、Wikipediaのチベットの項をご参照ください。

*この度の中国政府のチベットに関する報道を観て、中国政府の欺瞞が明白となった。一国の指導者たちが、デタラメを厚顔に報道している姿を見て、中国政府は信用できないことが明白となった。毒入り餃子の問題についても然りであるが、堂々と不正義が横行していることを嘆くしか方法はないのだろうか。