風月庵だより

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福岡金龍寺

2009-05-21 11:20:52 | Weblog
5月21日(木)曇り【福岡金龍寺】(三門、普門閣)

数日前、福岡に行く用事がありました。福岡に金龍寺さんがあることを、天福さんという方のメールの御陰で思い出しましたので、拝登することができました。昨年は山口県の瑠璃光寺2世の全巖東純禅師について少し調べたのですが、その禅師の法嗣に桃岳瑞見禅師がいます。金龍寺は、その桃岳禅師が開山様です。

器之為璠禅師から研究を始め、その師匠竹居正猷禅師、器之の法嗣大庵須益禅師、その法嗣、全巖東純禅師ときまして、丁度桃岳瑞見禅師まできていたところでしたので、金龍寺という文字を見て、あっ、と思ったのです。

それ以外の用事で頭が一杯でしたので、気がつけてよかったです。御陰様でご住職にもお会いすることができまして、桃岳瑞見禅師の頂相もお見せ頂けました。

この後、さらに、全巖禅師の論文を書くために、ご協力を頂いた福岡市美術館の研究員の方にもお会いすることができました。今回、雪舟と全巖禅師との接点について少し新説を出しましたので、雪舟研究をしていらっしゃる方々には参考になる論文であろうとご意見をいただきました。

このように思いがけず、福岡行きを、また自分の研究と結びつけることができまして、福岡にお呼びくださった皆様に間接的にお礼を言いたいところです。縁は本当に思いがけず廻り回ります。またメールで金龍寺という文字を見なかったら、気が付かなかったかもしれません。ちょっとした一言と言う方は思うかもしれませんが、言われた人にとって、とても有効なことがありますね。廻り回る縁に感謝。

*金龍寺には貝原益軒先生の墓所もあります。「つらつら日暮らし
」でよく貝原益軒先生についてはご紹介されています。
*金龍寺:耕雲山金龍寺。永正5年(1508)開創。開山桃岳瑞見。開基は大内氏の家臣、原田興種。慶長16年(1611)と正保4年(1647)の二度の移転を経て、現在地、福岡市中央区今川に。ここには貝原益軒夫婦の墓所がる。また倉田百三の文学碑があるそうだが、これは知らなかったので見てこられなかった。