風月庵だより

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あの世からの催促

2010-07-13 16:59:24 | Weblog
7月13日(火)曇り時々雨【あの世からの催促】



今日、新盆でお伺いした家でのお話。

新盆のお供えに、日本酒やらビールやら、たくさんにお供えしてあるので、
「お好きだったのですか」と聞きましたら、
「とても好きでして、死んでからも飲んでいるようです」と、奥さんの答えです。
「?」
「実は娘が金縛りにあいましてね。お酒が好きだったので、私がお猪口に少しだけお供えしていたのですが、お父さんが、もっとなみなみと注げって言ったそうです」
お盆棚をあらためて見ますと、お水のコップの隣に、なみなみと注がれた別のコップが添えられていました。

「何時ですか」と私は尋ねました。四十九日までの間か知りたかったのです。
「最近の月命日の日でした」と娘さんが、答えました。

このご家族は、それぞれ霊的な経験があるそうです。
別の娘さんは、人の影を見たり、人魂をよく見るそうです。

奥さんは、実家が新築したとき、亡くなったお母さんが肩に乗った気配がして
「家が無くなっちゃった。どこだか分からなくなった」と、お母さんが言ったそうです。
また、ご主人がお亡くなりになってから四十八日目の時、肩をぽんと叩いたようにしてご主人が去っていったのが分かったそうです。

こんな経験をしているご家族もいるのです。
見えない他世のことを言うと、禅僧がそんなことを言うものでない、と言うような人がいますが、このような話もあるのだということを、ご紹介しておきたいです。

今日から東京方面のお盆ですが、亡き人をおわすが如くおもてなしをして、お盆のご供養をなさってはいかがでしょう。生前お好きだったものを差し上げたり、おいしいものを一緒に食べたりして、楽しくお過ごし下さいませ。

7月14日のこと:今日も棚経に伺った家で、次のような話を伺いました。
ご主人の四十九日の間の話。お花の展示会だからいいんじゃない、行きましょう、と知人に誘われて出かけたそうです。ところがその夜、ご主人に首を絞められるような金縛りにあって、うめき声をあげたので娘さんに起こされたそうです。とても家族思いのご主人だったそうで、家族中、その人を懐かしんでいますし、感謝しています。「やっぱり四十九日の間は喪に服さなくてはいけなかったと分かりました」と奥さんが言っていました。