11月1日(日)晴れ【ハクビシンの糞運び】
先日、外猫の一匹が屋根の上で鳴き続けていました。心配で梯子をかけて見たのですが、特別不審なことはありませんでした。翌日もやはり何かを訴えるように鳴き続けますので、心配でまたやっと梯子を運んで「どうしたの」と聞きましたところ、屋根と屋根の間に飛び込んでいきました。おや、こんなところに猫が入れる隙間があるとは大変です。お隣の柿が熟してきましたから、またハクビシンが入り込んだら大変です。
早速天井裏に入ってもらって、調べましたら、ハクビシンの糞がある個所が3カ所もありました。猫が入り込んだ場所は中から穴をふさぐには、なかなか大変なようでしたが、弟が外から屋根の軒下にうまく木を取り付けてくれました。思いがけないところに隙間があったことを知らせてくれたのは、外猫キヨちゃんのお手柄です。
そして今日は、友人が天井裏に入って、ハクビシンの糞を掻き出してくれましたので、私は糞運びです。これは燃すしかありません。野生動物の糞は、取扱いに気をつけないと人体にも猫ちゃんたちにも害があるかもしれませんから慎重に処分しなくてはいけません。
住職はやはり管理者というよりも、お寺の僕ですね。
今日は、ハクビシンの糞片付けの後、写経会と法事がありました。少々疲れているようです。
一つ一つこんなことをやりながら住職を勤めています。昔観た聖フランチェスコの映画の中で歌われた、day by day and stone by stoneという歌詞がいつも耳に聞こえます。私が霊能者の道に行かず、語録の研究や、経典の研究の道の方を選んだのは、この歌詞がいつも耳に聞こえていたからかもしれません。地道な生き方が大事です。
先週は岡山の仏教婦人会で、「道元禅師様のご生涯と道歌」という講演をさせていただきましたが、一時間半の講演のために随分長く時間をかけて参究いたしました。先人の研究に学び、その上で自分の考えを構築していく作業は、自分の修行です。講演の内容を書きたいところですが、講演というのは、講演者と聴衆とのコラボレーションで出来上がっていくものだと思いますので、なかなかその場のようには書けませんから、無事に講演をすますことができた報告だけにいたします。
行きの列車の中では、しぜんに話のできる方がお隣でしたので、時間の経つのが苦になりませんでしたが、帰りは大変退屈で道のりが長く感じました。短い時間でもよき道連れは有難いです。
写真はホテルから観た瀬戸大橋です。