11月14日(土)小雨【人の腹の内】
今日は毎月一回の檀家さんのボランティアの方々によるお掃除日です。
この頃は近所の人同士がお茶飲みをする機会がないようですから、お寺にお茶飲みに来ていただきたいと思い、この会は続けています。
このお寺は兼務寺でしたので、住職が常住していませんでしたから、元住職の老僧がお考えになったのですが、前住職もそうなさっていましたし、私もそれを踏襲しています。住職が常住するようになったのだから、このお掃除ボランティアはいらないのではないかと言う意見も出ましたので、あらためて自由意思と言うことで参加者を募りましたところ、多くの方の賛同がありました。決してご無理のないようにと言いましたので、多くの方は、自由意思と思っていますが、それでもご近所の手前断れないという方もいるかもしれません。
しかし、それぞれ一年に一度だけ、順番がまわるように編成しましたので、ご無理は少ないと思われますし、一年に一度は、2時間くらいですので、皆さんとお茶飲みをなさるのも良いではないかと思ってのことなのですが。
しかし、それぞれの方にとっては果たしていかがなものでしょうか。住職として、檀家の皆さんにとってもよかれ、お寺にとってもよかれ、と思われることを続けたいと思っていますが、十人十色、百人百色、私が良いと思うことも他の99人には良くないこともあるでしょう。
総意に於いて何事かを為すことは、稀なことでしょう。霊能の強いころ、よく他の場所で話していることが分かりましたが、そのような力は危険だと思いお返ししたのですが、それでよかったと思っています。もし、そのような霊能力があって、陰で話されていることが何でも分かったならば、生きていけないかもしれませんよ。陰で何を言われているかわからないから、平気な顔をして生きていけるのではないでしょうか。人の口には戸が立たない、と言います。御訪問の皆様の中に、他人の言うことを気にしている人がいるかもしれませんが、「気にしない、気にしない」
この頃はスマホだとかラインだとか、腹の中で考えていることも、安直に書くようになってしまい、中傷に耐えられず自殺してしまうような気の毒なことも起きてしまっています。霊能なくして、人の腹が見えてしまう時代と言えましょうか。
とにかく世の中は恐ろしいことで溢れています。気を付けて生きてまいりましょう。
瀬戸大橋の夜景です。