風月庵だより

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後継者という課題

2025-01-26 10:35:40 | Weblog

㋀26日(日)晴れ【後継者という課題】

23日は京都、24日は福井の永平寺に行って参りました。

京都は、或るお寺に昔からの友を後継者として、おいていただけないかというお願いです。

永平寺のほうは、当寺の跡取りとしてどうかと、修行にだしている弟子に面会です。

この二件は同じ後継者の件ですが、立場が逆です。

後継者を探してと、頼まれていないお寺に、お願いに行くのですから、こちらの要望をはじめからいろいろと申し入れることは、おかしいと思っています。

私がこの老師なら、信頼できるという方を紹介しているのであり、このお寺なら修行ができるだろうという「場」なので、紹介している、という思いがあります。

受け入れてもらえるか、そして本人がそこで勤まるか、双方が決めることですが、お任せしたいと思いますが、身一つでその場で勤める覚悟が無ければ、後々不満が生じるでしょう。

永平寺で修行している弟子のほうは、こちらが後継者にどうかと、と思っていますので、こちらの受け入れの条件を提示しなくてはなりません。

それを受け入れられれば、将来の後継者として、受け入れますが、そうでなければ、残念ですが、後継者としては難しいでしょう。

私はへつらったり、懇願するつもりは全くありません。

本人次第です。今は出家する人が少ないですから、大事にしたいとは思っていますが、本末転倒するようなことは避けなくてはなりません。

話の分かる人間ではありたいですが、甘い考えですと、私が任されたこのお寺にとって将来良からずと思いますので、しっかりしたいと思っています。

そんな課題があると分かって帰ってきた面会でした。

今日は珍しく法事の無い日曜日で、ご祈祷不参加の方々へのお札配りの作務の続きをします。この作務もお手伝いの方々に助けられています。

ほぼ10年お手伝いに来てくれている人達がいますので、まことに有難いと思っています。

京都もどこも観光はできませんでした。永平寺もどこもお参りはできませんでした。疲れた、と言いたいところですが、氣を奮い起こしましょう。

皆様も寒いでしょうが、風邪やインフルエンザにはご注意ください。