60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

新型インフルエンザ

2009年05月21日 15時57分51秒 | Weblog
兵庫大阪に上陸した新型インフルエンザ、今度は八王子、川崎にも上陸した。
今朝の朝刊ではその感染者数は267人とか、じわじわと確実に広がりを見せている。
ここまで広がってくれば、もう歯止めは利かず、身近でまん延してくるのは時間の問題であろう。
新型だから、誰もが免疫を持っていない。したがって、感染対象者は公平に全国民である。
これが毒性の強い鳥インフルエンザで死者が出始めていたのならば、今頃はパニックになっていた。
しかし幸いなことに、今回のインフルエンザはの毒性が弱く、通常のインフルエンザと同じらしい。
今回、収まったとしても、冬に大流行し、いずれ誰もが感染せざるを得ないのであろう。
毒性が少なくリスクが少なければ、今のうちに感染して免疫を持っておくのも良いかもしれない。

コンピューターウイルスが生き物ではなく不正なプログラムであるように、インフルエンザウイルスの
ウイルスも細菌などと違い、生物学上は非生物とされ、遺伝子情報そのものだそうだ。
コンピュータウイルスがパソコンからパソコンに感染し、パソコン内のプログラムを書き変え被害を
もたらすように、インフルエンザウイルスもほかの生命体の細胞に入り込んで不正を働く。
ウイルスが人間の細胞の中に入り込み、その細胞を利用して、自分のコピーを作らせる。
細胞の中で自分のコピーが大量に作られると、やがて細胞は破裂して死んでしまう。
破裂した時細胞の中から大量のウイルスが飛び出し、他の細胞に入り込み増殖していく。

本によると、ウイルスは太古の昔から存在した。一説ではウイルスが生命体の細胞から細胞へ
渡り歩き、その細胞の遺伝子情報を書き換えたから、生命の進化があったとも言われている。
生命体と並行して存在してきたウイルスは過去に人類にはいろんな被害をもたらしてきた。
1918年のスペインかぜ、このときの感染者数は6億人、死者は5000万人と言われている。
その後のアジアかぜ、ソ連かぜ、香港かぜ等々、人類に対して津波のように襲ってくる。

インターネットを見ていたら、耳寄りなニュースが載っていた。
米疾病対策センターは20日の記者会見で新型インフルエンザに対する自然免疫が1957年以前に
生まれた中高年層に、存在する可能性があるという。
1918年に大流行を起こしたH1N1型のスペイン風邪は、1957年にH2N2型のアジア風邪に
とってかわられた。このため、57年以前に、スペイン風邪のウイルスが変異したH1N1型の
インフルエンザにさらされた経験を持つ高齢者は、やはりH1N1型の新型インフルエンザに有効な
免疫を獲得した可能性があるという内容である。
1944年生まれの私はその変異したH1N1型のインフルエンザにさらされた可能性もあるだろう。
そうなれば新型インフルエンザも恐れるに足らない。

明日から印刷の立会で大阪へ出張しなければならない。
自分としては今回のインフルエンザは獲得免疫があるか否かも興味があるし、感染するかどうか
試してみたい気もする。しかし大阪で万が一感染して、埼玉県第1号として報道されるのもまずい。
やはり首都圏でまん延し始めてから、マスクをつけないでチャレンジしてみようと思っている。