60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

円空仏

2016年07月01日 08時15分07秒 | 日記
 時々ランチを食べるお寺のカフェに、「円空仏像彫刻にチャレンジ!」というチラシが置いてあった。以前老後の趣味として何か一生懸命になれるものが欲しいと思い、能面教室に見学に行ったことがある。しかし初期費用(ノミ等の道具一式やお手本、材料費)に10万円かかると言う事で、そこまでの覚悟ができず諦めたことがある。今回は道具も用意してあり、3時間で小さな仏像を一体彫ってみよう!、というチャレンジ企画である。少し興味を引かれたので友人を誘って申し込んでみた。

 先週土曜日、友人と待ち合わせて会場に行く。会場のテーブルの上には既に一人づつのノミや木片、鉛筆から消しゴムまでが用意されていた。参加者全員が揃って、先生から円空仏についての話し、彫るに当たっての心構え、手順や注意すべきことなどの説明がある。また一体を彫るために集中する時間は無我の境地を得て気分転換の効用もある。そして出来上がった仏像はその人の心を表すなどの話も聞いた。

 ※ 円空(えんくう、寛永9年(1632年) - 元禄8年(1695年)は、江戸時代前期の木食僧(廻国僧)・仏師・歌人。特に、全国に「円空仏」と呼ばれる独特の作風を持った木彫りの仏像を残したことで知られる。生涯に約12万体の仏像を彫ったと推定され、現在までに約5300体以上の像が発見されている。円空仏は全国に所在し、北は北海道・青森、南は三重県、奈良県までおよぶ。多くは寺社、個人所蔵がほとんどである。

  以下の写真は完成までの流れ
 
 

                  会場の金剛寺

     
 
 
 
               これが道具ワンセット
 
 
 
        右がお手本 2x7センチの小さな檜の木片で作る。
 
 
 
             みんな慣れない手つきでノミを持つ
 
    


  
 
               先生は丁寧に教えてくれる
 
           
 
                           出来上がった素彫り       
 
 
 
               両脇の人と並べて
 
    
 
                色を付けて完成
   
        仏像は彫った人の心の中を表わすとするなら、
    私の作品は少し意地の悪い笑みを浮かべているようである。
   (言い訳としては、作品が小さく目鼻が思うように入れられなかった)
 
 
 
 
              参加者14名の作品
 
 
 
                    裏にそれぞれの願い事を書く
 
 
 
                参加者の集合写真
 
       真ん中が講師の先生、参加者14名中、男性5人女性9人

 先生に聞くと教室では大きな円空仏を彫ることもできるという。「お金もかかるし、さてどうしよう?」、只今思案中である。