11月29日(木) 金剛山 天気=曇り
09:46府営駐車場→ 09:50千早登山口→ 10:01登山道分岐→ 10:50御廟所→ 10:55~11:03葛木山(金剛山最高点)→ 11:30~12:10国民宿舎香楠荘→ 12:18伏見峠→ 12:40府営駐車場
倶留尊山登山前夜、道の駅での車中泊が寒くて良く眠れなかったので、昨夜は奮発して名張市内のホテルルートインに宿泊した。このホテルは値段の割りに設備・サービスが良いと妻が強く希望したのです。ホテルでの朝食を終え、大阪府と奈良の県境にある金剛山を目指して出発する。朝の通勤時間帯の大和路を縦断するのだが、この付近の地理感が全く無いので旅の直前に購入したカーナビの指示だけを頼りに車を走らせる。
10時前、千早登山口の大阪府営駐車場に到着した。連日の登山に妻は「脚が重いから此処で待つ。」と言う。しかし高齢のグループが登って行くのを見たら前言を翻し、一緒に登る事になった。
コンクリートの登山道
平日なのに登山者が多い。金剛山は東京の高尾山みたいな存在なのだろうか。最初はコンクリートの道を歩いていたが、左に分岐する登山道がある。どうやらそれが金剛山頂への直登コースらしいので、左折してその道を選択する。最初は急登だったが、キチンと階段状に整備されているので大変歩き易い。やがて尾根上に着くと西に展望が開いて、大阪府の市街地や大阪湾が薄曇りの中にボンヤリ眺められた。
山頂へ直登する登山道
この先から尾根筋で緩やかな道が続く。このコースは下山者が圧倒的に多く、次々と降りてくる。やがて前方に御廟所と書かれた建物が現れた。この先を右に曲ってしばらく登ったら、金剛山最高地点の葛木神社に到着した。出発してから1時間余、アッケない山頂だった。神社の周囲は樹林に覆われ展望は全く無いが、何か厳かな雰囲気がある。
山頂間近の登山道
金剛山最高地点(葛木神社)
記念の写真を撮り、お参りしてから下山を開始する。稜線上の遊歩道を伏見峠へ向け進んで行くと金剛山ロープウェー駅を過ぎた所に国民宿舎がありレストランが営業していたので、暖をとりがてら昼食に蕎麦定食を注文する。、山登りに来てレストランで食事するのも妙な気分です。国民宿舎の隣には自然ミュージアムという名の施設があり、天体望遠鏡まで設置されている。この付近は観光地の領域と言った方がよい。
国民宿舎から山頂部方面
食事を終えると再び寒々とした屋外に出て歩き始める。伏見峠までは僅かな距離だった。峠からコンクリートの道が山の傾斜に沿って登山口へ向け一直線に降っている。かなりの急坂なので脚にガンガン響いてくる。
登山口の府営駐車場
峠から40分で車のある駐車場へ戻ってきた。今日は妻の希望で吉野山の吉野温泉郷、「さこや」に泊ります。この宿は「車中泊もいいけど時には高級な宿にも宿泊して旅にメリハリをつけて欲しい。」という妻の切なる要望で予約したのです。
宿に行くまで余裕があったので吉野山近くにある川上村営の「もくもく館」を見学、此処は吉野杉に係わる林業を紹介している施設です。見学後、近傍の蜻蛉(セイレイ)の滝を見物する。落差50m以上、万葉の歌に詠まれている由緒ある立派な滝でした。その後、吉野山の狭い車道を遡って陽が陰る頃、吉野温泉「さこや」に到着、江戸時代から続くという由緒ある高級旅館で、久々に贅沢な旅情を楽しむ事が出来ました。
川上村の蜻蛉の滝
吉野温泉。さこや旅館