Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

倶留尊(クロソ)山登山

2012年11月28日 | 山歩き

11月28日(水)   倶留尊山   天気=晴れ


07:38曽爾高原入口→ 08:00~03亀山峠→ 08:22~30二本ボソ→ 08:50~09:08倶留尊山→ 09:25~33二本ボソ→ 09:58長尾峠→ 10:10曽爾高原入口


 道の駅「宇陀路室生」で車中泊の寒い朝を迎えた。車外に出ると愛車の上部は霜で白く変身していた。名張市近郊の24時間営業「ジョナサン」で朝食をとる。500円で和定食にドリンクバーまで付くのだから本当にリーズナブル、その後倶留尊山目指して県道81号を南下する。途中の「香落渓」と呼ばれる渓谷は、両岸が岩壁で紅葉と相まって迫力ある美しい眺めです。
 やがて左手に奈良と三重県境上にある倶留尊山が見えてきた。県道を左折し、曽爾高原、青少年自然の家に向う車道を遡り、曽爾高原入口の有料駐車場(1日=600円)に車を停める。
 駐車場から歩き始めて10分と掛からずお亀池に着く。池と言っても溜水は無くススキが繁っている中に僅かな流水が見られるだけだ。池を中心にした広場は遊歩道やベンチがあって庭園のようによく整備されて、おり心地よい場所だ。この辺りを曽爾高原と呼ぶらしい。




 
曽爾高原から二本ボソピーク



 池の奥には右から亀山~二本ボソ~倶留尊山と続く山稜が拡がる。池からの標高差が300m位しかないので、気軽に登れそうな距離だ。出発して30分掛からずに稜線の亀山峠に着いた。三重県、御杖村側からの登山道が交差する。峠からは真っ青な空の下に曽爾高原を中心とする風景が美しい。



 
亀山峠から曽爾高原



 峠を左に曲り20分程登ると小屋が現れた。実はこの小屋、入山料を徴収する所何です。倶留尊山へ登るには一人500円の入山料を取られる。何でも山が私有地だからという事だが、国内の山で有料なんて初めての体験、この山が300名山で無ければ絶対登らないのだが、小屋は無人で、そのままスルーできたけど、良心的と言うより小心者なので、後のトラブルを恐れて、妻と二人分1千円を徴収ポストに投函する。



 
二本ボソの入山料徴収小屋




 
二本ボソから倶留尊山



 小屋の先が二本ボソという変わった名のピーク、ここからの眺めも中々良い。眼前に倶留尊山の鋭鋒が聳え、右側山腹は鋭く切れ落ち断崖状になっている。 此処から一旦急激に降って再び急激に登り返す。随所にロープが張られて見た目は大変そうだが、案外楽に登って行ける。背後の二本ボソが一段と低くなったなと思ったら倶留尊山(1038m)に着いた。



 倶留尊山山頂



 今回の山旅で今日が一番の登山日和なので眺めが素晴らしい。既に登った三峰山や高見山そして紀伊半島の最高峰、八経山を中心とする大峰山系や大台ケ原の山々が一望に拡がる。この展望で少しは入山料の元が取れたような気がした。
 山頂で寛いでいると、眼下の御杖村辺りの集落から選挙カーの演説が聞こえてくる。里近い山なのだ。数多くある標識の中には、小学校ハイキング時のものもあり、ファミリー向けハイキングコースとしてこの山は中々人気があるようだ。
 食事を終えると山頂を後に来た道を下山する。二本ボソの料金徴収小屋には誰も居らず、入山料金を支払った事に若干後悔する。往路を下山するのは、あまりにアッケないので亀山峠を過ぎ、亀山(849m)を越えて、長尾峠から下山する。車を停めている駐車場に戻ると出発時、無人だった管理小屋に80歳位の老夫婦が居た。



 
二本ボソから亀山峠への降り



 600円の駐車料金を払いがてら「入山料払っときましたよ。」と言ったら、「あの山はウチと関係ないよ。」と愛想よく御爺さんが答えた。お婆さんの方は愛想なしで眉一つ動かさない。その時大型の観光バスが入場して、中からご老人の団体さんが続々と降りてきた。曽爾高原は観光地でもあるらしい。
 登山がアッケなく終ったので、余った午後の時間は、この付近の名所、室生寺と長谷寺を見物した。実はこの両所、遥か昔の新婚旅行時に大峰山登山を終えた後に見物して以来の再訪です。あの時の事はおぼろげにしか記憶がないけれど、若かりし頃の躍動感だけが思い起され、感慨深いものがあります。




 
室生寺の五重塔



 
長谷寺の回廊

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする