8月14日(木)
話題の映画「ゴジラ」を観たくて映画館へ行ってみた。お盆とあって館内は凄い賑わいだ。一番人気は「ドラエモン映画」のようで子供連れが多い。ゴジラは3D映像も同時上映されていたので、私の観た2D映像の客席は意外に空いていた。
今回の「ゴジラ」は日本映画のリメイク版で、正直あまり期待してなかった。子供時代に観た邦画版は、最初のうちこそ手に汗握って観ていたが、そのうちゴジラの中身が着ぐるみで、戦う戦闘機や戦車もミニチュア模型なのが子供の眼にも明白で、で安っぽい映画と観る気がしなくなった。
さて今回のハリウッド版「ゴジラ」は、CG映像の本場だけあって流石に迫力ある映像だった。物語の始まるキッカケは日本の原発崩壊事故で、まるで福島第一原発事故を思わせる。その後に襲う津波もこれまた東北大震災を思わせる。
題名からゴジラが人類の敵役として暴れまくるのかと思ったが、人類の敵となるのは「ムートー」なる空飛ぶ巨大怪獣で、ゴジラは人類の側に立ちこの悪役怪獣を倒す正義の味方なのが意外な展開だった。
ただ映画の中では主役のはずの「ゴジラ」より、悪役怪獣「ムートー」の方が出番が多くて目立ってるのが若干腑に落ちず、日本人俳優の渡辺謙さんもゴリラを擁護する学者として重要な役どころだったが、主役の陰に隠れそれ程存在感がなかったのも残念だった。
映画の中では原発事故や核の恐怖等、現代社会が抱える問題提議もあり、終始見応えあるストーリーだったが、一寸荒唐無稽な点も無きにしも非ずで、期待した以上ではあったが超カンドーとまではいかなかった。