Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

信州、鉢伏山登山

2014年08月17日 | 山歩き

8月16日(土)     天気=曇り後雨

 

10:08登山口駐車場→ 10:23~39鉢伏山→ 11:03~08前鉢伏山→ 11:20登山口駐車場

 

 松本市の東側に位置する八伏山と高ボッチは標高2千mに届かぬ地味な山域だが、北アルプスと南・中アルプスの中間点にあり、山岳展望の好適地として知られている。所属する山の今月山行がそこに決まったので、風景を楽しみに参加した。

 総勢19名の参加者が乗ったマイクロバスは早朝出発した。下りの中央道は殆ど渋滞も無く、順調に走ったが、信州へ近づくにつれ雨雲の厚みが増してきた。諏訪湖SA辺りから眺める鉢伏山付近はスッポリと灰色雲に覆われ、とても展望は期待できそうにない。

 塩尻ICで高速を降り、鉢伏山を目指し、バスは細くクネクネした山道を登って行く。車窓から見る渓流は茶色く流れており相当雨が降ったようだ。バスは順調に高度を上げて行く。このまま歩かず山頂へ行くのではと心配になった頃登山口の有料駐車場に着いた。

 この辺は広々とした草原で、晴れていれば素晴らしい眺望なのだろうが、白い霧の中に数棟の建物が点在するのが見えるだけで、吹き渡る風も冷たく且つ湿っぽくて寒々しい風景である。全員で軽い体操をした後、AM10時過ぎに登山口を出発する。

 登山口の駐車場を出発する。

 前鉢伏山分岐

 

 リーダーSさんの話では登山口と山頂の標高差は100m程しかなく、ゆっくり歩いても30分以内に山頂へ着くと言う。霧に包まれた緩やかな道を登って行く。途中山小屋風の風情ある建物が見えた。別荘かペンションではと思ったが、水源設備の管理小屋と記されていた。

 風景に溶け込んだ水源管理小屋

 山頂間近の道

 

 チンタラチンタラ15分程歩いたら、もう前方に高みは見えず、路肩の標識が「鉢伏山頂上 1928.8m」と書かれていた。エッもう着いちゃったの、登頂のヤッター感が全然無いじゃないか。一応この鉢伏山は日本三百名山に名を連ねているので、私にとっては264座目の三百名山登頂となるのだが、これで登ったと言えるのかちょっと面はゆい思いがする。

 鉢伏山頂で全員写真

 山頂は広々とした草原で、付近をブラつくと鳥居や石の祠そして展望台があった。展望台に上がると方向表示盤が設置されており、著明な山々の方向が記されていた。しかし360度白い霧の中だから、頭で思い描くしかない。

 

 山頂の展望台

 

 山頂から下山すると今度は前鉢伏山へ向かう。こちらも広々とした草原のピークで、小さな標識がポツンとあり「前鉢伏山頂 1836m」と記されていた。一瞬だけ雲が薄れ合間から松本や塩尻市街がチラッと望まれた。

 前鉢伏山頂

 登山口に戻るとバスで高ボッチに向かう。こちらも素晴らしい展望の山なのだが、高ボッチのビジターセンターの駐車場に着いた途端、強い雨が降り始めので登山は断念した。計画ではこの後諏訪湖の温泉に向かう予定だったが、今日はお盆帰りの渋滞が予想されるし、バスの運転者さんがPM8時半までに車庫へ戻らないと規則に違反するとの事で、早々と帰宅の途についた。

 この規則は、以前関越道で起きたバス運転手居眠り事故を教訓に、運転手の過労事故防止の為国が法改正したらしい。だとすると毎月チャーターバスを利用する我が会の山行に今後大きく影響がありそうだ。今迄みたいに登山を終えたらノンビリ温泉とビールという一番の楽しみが出来なくなりそうで、何とも切ない思いになる。

 今日は帰りの時間を早めた事が功を奏して、お盆の週末でありながら大した渋滞にも巻き込まれず、車内の酒宴で盛上りつつ、宵闇に染まらぬうちに我が家へ戻る事ができた。高ボッチや鉢伏山の展望は、ぜひとも一度は目にしたいので、確実に好天の時を狙って再訪したいものである。

コメント
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