Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

静岡県大井川上流、蕎麦粒山~高塚山登山

2014年10月12日 | 山歩き

10月11(土)          天気=曇り時々晴れ

08:30山犬段→ 09:05~18蕎麦粒山→ 09:54分岐(五樽沢コル)→ 10:34~47三つ合山→ 11:25~58高塚山→ 12:35三つ合山→ 13:05~09分岐(五樽沢コル)→ 13:44蕎麦粒山→ 14:05山犬段

 

 静岡県にある日本三百名山の中で、未踏なのは大井川上流に聳える高塚山だけなので今回妻と登る事にした。昨日の午前中はテニスで汗を流し、その汗も乾かぬうちに我が家を出発した。圏央道が東名まで開通したお蔭で神奈川や静岡が随分と近くなった。何と静岡市まで2時間で行ける、便利な世の中になったもんだ。

 新東名道、島田金谷インターで降りると国道473号を大井川沿いに遡り、PM4時半頃今宵の宿「ウッドハウスおろくぼ」に着いた。此処は山の中にポツリと一軒ある洒落た木造建築の宿です。40センチ望遠鏡を装備した天文台が隣接しており、今夜は天体観測ができると楽しみにしていたが生憎の曇り空で星が見えず残念無念だった。

天文台(左の建物がウッドハウスおろくぼ)

 今朝は7時半に宿を出発、登山口のある山犬段まで20キロも無いので簡単に行けると思ったが、途中からとんでもない悪路に変り酷い凹凸の連続に車体をぶつけるのではとヒヤヒヤ運転が続き1時間かけてようやく到着した。

 山犬段は広々した駐車場と綺麗な避難小屋があり、とても気持ちの良い所だ。24年前、我々夫婦に I 子さん,Sさんの4人でこの避難小屋に泊り、翌日板取山~沢口山を縦走し寸又峡温泉まで歩いた事があり懐かしい想い出だ。

 山犬段の避難小屋

 8時半ジャストに登山口を出発する。緩やかな登山道を登っているとキノコ採りのオジサン二人と遭遇し、山の話や収穫したキノコなど見せてもらった。約30分で蕎麦粒山(1627m)に到着。登山口から標高差が約220m位しかないので楽な登りだった。

 収穫したキノコを見せてもらう。

 蕎麦粒山山頂

 山頂から富士山方面

 山頂からは東~北方面の展望が効き、富士山や南アルプス深南部の大無間山、朝日岳等が望まれた。山頂で道は分岐し高塚山へは右の道を行く。約40分程降って最低鞍部の五樽沢コルに着く。ここから南赤石林道に降る道が右に分岐している。しかしその林道が崖崩れで崩壊し、現在この道は通行止めになっている。

 五樽沢への降りで遭遇した巨木

 五樽沢のコル

 

 ここから三つ合山に向け緩やかに登って行く。高度を上げるにつれ樹間越しに昔登った黒法師岳や丸盆岳、前黒法師岳等南アルプス深南部の山々が姿を見せ懐かしく見渡せる。三つ合山(1602m)付近は低い笹の草原でのどかで明るい雰囲気の所だ。

 三つ合山付近から南ア深南部、法師岳方面

 山頂で登山道が左右に分岐し、右は鋸山方面へ向かう道だが踏み跡は殆ど無く藪漕ぎ登山の世界だ。高塚山へは左の道を行く。こちらは明瞭な踏み跡が続く。

 三つ合山山頂

 最初に少し急下降すると後は快適な尾根道が続く。この辺りも笹原や樹林がとても綺麗で雰囲気の良い所だ。妻も「優しい山だね。」と感じ入った様子、やがて緩やかに登ると「高塚山まで1分」と書かれた標識があり、前方に小さく山頂標識が確認できた。

 高塚山へ続く気持ちの良い道

 11時25分高塚山(1621m)に到着、これで私の登った3百名山が一つ増えた。山頂は展望こそ無いものの樹林の広々した台地で気持ち良く絶好の休憩ポイント、お湯を沸かしてのんびりとコーヒータイムで寛ぐ。我々が到着して間もなく単独の男性がやって来た。今日初めて出会った登山者だ。週末だからもう少し賑わうかと思ったけれど意外と人が少ない。昨夜泊った宿のご主人が「この辺りの山は5月下旬のシロヤシオと10月下旬の紅葉がベストシーズン」と言っていたから、今は時期外れなのだろう。

 高塚山山頂

 高塚山山頂付近

 30分余の滞在を終え山頂を後にする。三つ合山に戻る途中、二人組の男性とすれ違った。三つ合山を過ぎた辺りに道を塞ぐような大きなカエデの木があり、妻が腰かけたところを写真に撮った。

 三つ合山付近のカエデの大木

 三つ合山から高塚山方面

 最近山に行っても何となく元気無さそうだった妻が今日はヤケに調子が良い。帰りの道では一度も休む事無く歩き、蕎麦粒山への登り返しでは「もう少し早く歩いてもいいよ。」と強気な口調、体力が落ちたのでは?と心配していたけれど、これなら大丈夫そうだ。

 PM2時過ぎ、登山口の山犬段に戻ってきた。蕎麦粒山の登りで遭遇したキノコ採りのオジサン達と再会し、「もう行ってきたんかい。健脚じゃねぇ。」とお褒めの言葉をいただいた。

 車に乗ると再び極悪林道を恐る恐る運転し車を傷つける事無く何とか通過、まずは山の汗を流そうと道の駅「川根温泉」に行く。此処はとても立派な日帰り温泉施設で露天風呂が広くて内風呂よりも大きい。料金も¥510円とリーズナブルで、ゆっくりと寛いだ。

 日帰り温泉「道の駅川根温泉」

 帰りの道は金谷に出てしばらく国道1号バイパスを走ったが渋滞がひどいので、藤枝岡部インターから新東名に入り圏央道を経由して我が家に戻った。東名上りの混雑を懸念したが渋滞に巻き込まれる事は全く無かった。土曜日だったせいか、それとも台風19号の来襲に備え遠出する人が少なかったのだろうか。今日の登山は紅葉には早かったけれど、まあまあの日和に恵まれ快適なハイキングを楽しむ事ができた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする