2月13日(土) 天気=晴れ後曇り
07:32さわらびの湯駐車場→ 07:44有馬ダム→ 07:57白谷橋→ 08:42白孔雀ノ滝→ 09:03~16林道出合→ 09:27~30岩茸石→ 09:52~57ゴンジリ峠→ 10:08~53棒ノ嶺→ 11:04ゴンジリ峠→ 11:25~29岩茸石→ 12:45さわらびの湯駐車場
プチ雪山気分を味わいたくて飯能市郊外に在る「棒ノ嶺」へ向かった。名栗湖直下の日帰り温泉「早蕨の湯」の広々した駐車場に車を停め、ここから出発する。しかし歩き始めてすぐに、「車のキーを掛け忘れたのでは、」と思い引き返す。再び歩き始めて今度は「サングラスを忘れた」と気付き、又又、車へ引き返す。度々待ちぼうけの妻も呆れ顔だ。アァ齢を取るのはイヤダイヤダ。
車道沿いに有馬ダムまで歩く。冬場のせいか、名栗湖の水位はかなり下がっている。ダムの堰堤を渡り車道沿いに歩いて白谷橋に着いた。ここから登山道が始まる。白谷沢沿いの道は小規模ながら幾つかの滝もあり、美しい氷瀑見物ができるのではと期待したが、暖冬のせいか雪は少なくて一寸ガッカリだった。
有馬ダムから名栗湖
白谷沢コース登山口
登るにつれてだんだん雪も増えてきたが、今日は暖かくて凍結しておらずアイゼンの必要も無い。一箇所鎖が設置された所では階段に堅い雪が詰まり少し緊張したが、それ以外はさほど問題も無く、山腹を横切る林道に達した。登山道と林道が交わる地点にはベンチがあり、一息入れて栄養補給する。
藤懸の滝付近
鎖階段の手前ゴルジュ
ここから雪の急坂が始まるので、持参したゴム製のスパイクを妻の靴に装着する。これを着けるだけで、雪道が随分歩き易くなる。100m程雪の急坂を凌ぐと、左折して山腹沿いにトラバース道を行き、滝ノ平尾根の登山道と合流した。
林道上部の急登
その後林間の尾根を直登し、ゴンジリ峠に達した。峠からは北面の展望が開き、日光や上越の山々が望まれた。峠から平坦な道を西へ向かい、緩やかな斜面を登ると棒ノ嶺(969m)の山頂だった。
ゴンジリ峠
1千mに満たぬ低山とはいえ、関東平野から日光~上越の山々まで素晴らしい眺望だ。あずまやの一角でお湯を沸しランチタイムとする。今日は異常に暖かくシャツ1枚で充分な程だ。あずまやの屋根からは融雪した水が、音を立てて流落ちている。
棒ノ嶺山頂
山頂から関東平野
山頂記念写真
あずまやでランチタイム
50分程の休憩を終え、山頂を後にする。下山は滝ノ平尾根コースを降る、山頂から30分程の降りで、登って来た白谷沢コースとの合流地点、此処には「岩茸石」という名の大岩が在り、コースの良い目印となっている。
白谷沢コース合流地点
緩やかな尾根をグングン降って行く。途中3カ所程、林道を横切る。中間点辺りでは左側の足下に名栗湖の湖面が小さく見えた。尾根の下部は整然とした植林帯で雪の欠片も無く、春山を行くような気分だ。やがて車の騒音が高まり樹間越しに集落の家々が近づいて有馬ダム直下の河原に降立った。
滝ノ平尾根から名栗湖
尾根下部の植林帯
小さな橋を渡った先の丘がさわらびの湯駐車場で、12時45分に登山を終えた。5時間ばかりの雪山ハイクだったが、ソコソコの天気に恵まれて楽しい山歩きだった。
さわらびの湯手前の駐車場
さっそく「さわらびの湯」のお風呂に飛び込む。登山で汚れた疲れた身体の後で浸かる温泉ほど気持ちの良いものはそうそう無い。このリフレッシュ感、リセット感、日本人に生まれて良かったと心底思う瞬間だ。大した山歩きとは思わなかったが疲れていたのか長風呂の妻を待つ間、休憩室の座敷で一時熟睡した。