Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

奥武蔵、武川岳登山

2016年02月28日 | 山歩き

2月27日(土)     天気=晴れ

08:16名郷バス停→ 09:35天狗岩→ 10:30前武川岳→ 10:45~11:25武川岳→ 11:44蔦岩山→ 12:20~31焼 山→ 13:08~24二子山(雄岳)→ 13:30~35双子山(雌岳)→ 14:30芦ヶ久保駅

 

 先々週に引き続き今日も妻と二人で奥武蔵の山へ出掛けた。今回は名栗川上流の名郷から武川岳を越えて西武秩父線、芦ヶ久保駅まで歩く計画だ。東武東上線~川越線を乗り継いで東飯能駅から名郷へ向かうバスに乗る。

 マイカーに比べると時間が掛るけれどノンビリ田園風景を眺めながらのバス旅も悪くない。1時間近く掛かって名郷のバス停に着いた。下車したのは我々夫婦を含めて7~8名程、春秋のベストシーズンに比べたら登山者の数は少ない。

 名郷のバス停

 準備を終えると妻坂峠へ向かう車道をテクテクと歩き始める。すぐに右へ分岐する道があり、こちらが天狗岩経由武川岳への道だ。曲りくねった急な林道を登り、ヘアピンカーブを曲がった先に登山道の入り口があった。何箇所か標識もあったけれど、ここまでけっこう判り難い道だった。

 天狗岩経由コースが右に分岐する。

 急な石段を登ると後は植林帯に続く単調な尾根道が続く。しばらく行くと尾根道はロープで遮断され、山腹をトラバースする左の道へ迂回するよう張り紙に書かれていた。通行禁止の理由は、石灰石採掘場が尾根まで拡大した為らしい。

 尾根道遮断地点

 トラバース道から再び尾根に辿り着くと採掘場の上で鉄条網越しに伊豆ヶ岳方面の眺めが良かったので一息いれる。休憩後歩き始めるとすぐに石灰石のゴツゴツした道になり、大きな石灰石が集積した天狗岩に着いた。

 採掘場上の尾根道合流地点

 天狗岩地点

 天狗岩直下で道は別れ、右は山腹をトラバースする女坂、左が岩場を直上する男坂、断然面白そうだから男坂を直上する。手足を総動員しながら登るとプチ岩登り気分で楽しい。天狗岩を通過すると再び樹林の緩やかな道に変った。少し降って樹林の道をしばらく登ると平坦な前武川岳(1003m)に着いた。この辺りから所々残雪が見られる。ここから山伏峠へ降る道が東に分岐している。

 前武川岳山頂

 前武川岳から少し降ってしばらく登ると武川岳(1052m)だった。展望はそれ程無いものの広々した樹林の山頂は明るく心地よい。四つあるベンチの一つに腰掛け、お湯を沸かしてカップヌードルとコーヒーでランチタイムとする。

 武川岳山頂

 山頂から南面の眺め

 土曜日なのに人が居ないなあと思っていたら、我々が休憩した後から三々五々登山者が登って来た。40分程滞在した後、山頂を後に二子山へと向う。最初は緩やかな降りで実に気持ちの良い道だったが、だんだん急になり所々凍結した雪道なので、少々梃子摺りながら降った。

 武川岳から気持ちの良い降り道

 鞍部から少し登ると蔦岩山(1004m)のピークで、標識が無ければ山頂とは思えず尾根の小さな高まりに過ぎない。蔦岩山から緩やかに降って行くと林道に降立ち100mばかり林道を歩くと焼山へ登る道があった。林道からは石灰石採掘現場が生々しい武甲山がスッキリ望まれた。

 蔦岩山への登り(背後の山が武川岳)

 林道から武甲山

 林道から僅かな登りで焼山(850m)に着いた。ここの展望は良好で、南面を除いて全て見渡せる。特に武甲山から両神山、秩父市街等の眺めが素晴らしい。北には今日最後のピーク二子山がこんもりと聳えている。10分程休憩した後、山頂を後にする。

 焼山山頂

 山頂から武甲山(右奥に両神山が見える)

 山頂から二子山

 幾つもの小さなアップダウンを繰返した後、いよいよ二子山への登りに掛かる。標高差150m程の急登は、けっこう厳しく息が切れる。小さく刻んで黙々と登って行くとやがて傾斜が緩み、その先が二子山(雄岳)(882m)の山頂だった。樹林で展望は殆ど無かったが、後は降るだけなのでここでコーヒーブレイクとする。

 双子山(雌岳)山頂(テープで遮断された浅間神社経由の下山道)

 休憩を終えると二子山のもう一つのピーク雌岳へ向かう。この山頂も樹林で囲まれ展望は無い。雌岳から下山の道は二分しており、左は浅間神社を経由する道で、右は岳ノ沢沿いに降る道だ。浅間神社経由の道は凍結して危険なので通行止めとなっていたが、どうも下山口付近で氷柱祭りを開催しており、登山道がその会場内にある為邪魔されたくないと言うのが真相らしい。

 雌岳から岳ノ沢へ降る道は最初は凄い急坂で、ロープがベタ張りされている。所々凍結していたが、ロープを伝って降れたので随分助かった。以前このロープが無かった頃登った事があり、エライ急な山だと記憶に残っている。

 写真では平坦に見えるが急な下山道

 ロープ場を過ぎるとだんだん歩き易くなってきた。下から初老の男性が登って来た。「随分遅いですね。」と話しかけたら、「山頂まで行ったら戻ります。」と彼は応えた。直角に左折すると沢に達し、後は沢沿いに降って行く、石灰岩の白く綺麗な沢でとても気持ち良い下山道だ。

 岳ノ沢沿いの下山道

 細やかなせせらぎを聞きながら降って行くと、沢中に給水の設備等が在り、沢を右に渡りしばらく行くと西武鉄道、芦ヶ久保駅の真上着いた。鉄道を潜るトンネルを抜けると「道の駅あしばくぼ」の庭先で、大勢の人々が行き来している。その人達は、開催中の氷柱祭りの見物に来ているようだ。

 西武秩父線を潜るトンネル(ここから登山道が始まる。)

 道の駅あしがくばのトイレと上に芦ヶ久保駅

 帰りの電車を待つ間、道の駅の食堂で、舞茸天麩羅と刺身コンニャクをツマミにビールで乾杯する。マイカーを使わないとこれができるから嬉しくなる。帰りの電車も空いており、車窓から山里の風景を眺めていると、ノンビリ旅しているような気分になる。今日は天気も良かったし、実に楽しいハイキングであった。

コメント
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