Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

南アルプス、聖岳~赤石岳登山(2日目)

2016年08月05日 | 山歩き

聖平~聖岳~兎岳~中盛丸山~百間洞

7月31日(日)     天気=晴れ後曇り

05:40聖平→ 06:04~07薊畑→ 06:49~56小聖岳→ 07:50~54聖岳→ 08:06~10奥聖岳→ 08:23~51聖岳→ 09:37聖兎のコル→ 10:25~49兎岳→ 11:21~27小兎岳→ 12:07~17中盛丸山→ 12:28百間洞下降点→ 12:41~43大沢岳→ 12:53百間下降点→ 13:27~38百間洞山の家→ 13:40百間洞テント場

 

 朝4時20分頃起床、ラーメンだけの朝食を済まし5時40分頃聖平テント場を出発する。周りに張られていたテントは既に殆ど撤収されており、南アの登山者は皆早起きだ。

 聖平小屋の左脇を抜けて緩やかな道を5分も歩くと、上河内岳から聖岳に続く主脈縦走路に合流した。ここは広い草原で上河内岳や光岳等南ア南部の山々の眺めが良い。ここを右に曲って樹林の尾根をしばらく登ると易老渡からの登山道が左から合流する薊畑と呼ばれる地点。

 主脈縦走路合流地点から上河内岳

 薊畑から光岳方面

 平成9年の正月に私は単独でこの登山道を登り、薊畑にテントを張って元旦の朝新雪を踏越え聖岳へ登った。山頂には誰も居らず、私が新年の聖岳登頂者一番乗りだった。秘かな自慢である。

 合流地点から樹林帯の道を40分程登り、森林限界を越えた小ピークが小聖岳(2662m)だった。山頂は尾根の小さな高まりに過ぎないが眺めが良く、目前に聖岳山頂へ続く広大な斜面が広がる。左側がガレた細尾根を越えて、広々とした砂礫の斜面をジグザグに登って行く。私は単純なのでこんな単調な登りが割合好きで、けっこう良いペースで登って行く。

 小聖岳山頂

 小聖岳から聖岳

 小聖岳から1時間程で聖岳(3013m)に着いた。平成9年の元旦に登った時誰一人いない山頂は猛烈な西風が吹き荒れ随分心細い思いだったが、今は多くの人達が山頂のアチコチで憩い登頂の喜びを噛み締めている。

 聖岳山頂

 山頂から手前下に聖平方面

 山頂から赤石岳

 山頂から兎岳方面

 山頂部の東端に在る奥聖岳(2978m)はまだ未踏だったので空身でピストンする。こちらの山頂も眺めが良く、高く黒々と聳える富士山が特に印象的だ。再び聖岳に戻るとコーヒーブレイクでしばらく身体を休める。30分ほどで休憩を終え、聖岳を後にする。次の兎岳までは直線距離で2キロ程しかないが、間に大きなアップダウンがあり標高差にして400m降り、兎岳へ200m登り返さねばならない。これぞ南アルプス縦走の醍醐味とマゾ的な喜びはあるが正直長い降りは辛く、登り返しはもっと辛い。聖から兎岳(2818m)までは1時間半を要した。

 奥聖岳から聖岳

 奥聖岳山頂から富士山

 聖の降りから兎岳(左)、小兎岳(右)

 南アルプス一帯は殆ど携帯が通じないけれど展望の良い山頂なら通じるかも知れぬと、誰も居ないのを幸いに兎岳山頂でブログのメールを作成し頭上で振りかざしてみたら「送信が完了しました。」とディスプレイに表示された。案外通じるもんだ。

 兎岳山頂

 山頂から聖岳

 山頂から中盛丸山方面

 兎岳を降り次の小兎岳(2738m)を登って行く。このピークは大した登り降りではないが、次の中盛丸山は標高差150mの急登で疲れの蓄積した身体にはけっこう厳しかった。汗だくで登る私の前を雷鳥の親子がしばし先導して気持ちを和ませてくれた。

 小兎岳から兎岳

 小兎岳から中盛丸山

 中盛丸山への登りで出会った雷鳥親子

 中盛丸山(2807m)の山頂は360度の展望で気持ちの良い場所だ。朝方登った聖岳が随分遠くなった。そして次のピーク大沢岳の右斜面下に、今宵の宿営地百間洞山の家が小さく見えた。百間洞への道は中盛丸山と大沢岳の鞍部から右へ下降するので、鞍部にザックを置き、空身で大沢岳を往復する。大沢岳(2819m)も中盛丸山と同様眺めは良かったが、だんだん雲が多くなってきた。

 中盛丸山山頂

 山頂から大沢岳(百間洞へは大沢岳手前を右下に降る。)

 大沢岳山頂から中盛丸山(右手前)と聖岳(左奥)

 鞍部に戻り再びザックを背負って百間洞へ降って行く。百間洞山の家までは意外に遠く30分を要してようやく到着した。小屋の前のベンチでは宿泊の人達が7~8名、ビールを飲みつつ寛いでいた。テント場は小屋から100m以上離れているのでテント場の受付を済ましビールのロング缶を買って、テント場へ向かう。

 百間洞山の家

 テント場は清流の傍にあり、せせらぎが心地よい場所だ。テント場料金は600円で聖平より100円安かった。難点は山小屋から遠い事で買い物やトイレ等いちいち往復するのが面倒くさい。今宵はあまりテント泊の人が居らず、静かな一夜を過ごす事ができた。

 百間洞のテント場(遠くに聖岳が望める。)

 

コメント
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