新穂高温泉~小池新道~鏡平山荘
8月14日(日) 天気=曇り時々晴れ
06:15新穂高温泉→ 06:24左俣林道ゲート→ 07:25笠新道登山口→ 07:35~38わさび平小屋→ 07:55小池新道登山口→ 08:55~09:05秩父沢(水場)→ 10:20シシウドヶ原→ 11:12鏡平山荘
新穂高温泉の無料駐車場はお盆時期の日中には殆ど満車で中々駐車できないらしい。そこで昨日の午後我家を出発し、昨夜は駐車場で車中泊をした。グッスリ寝過ぎたので、新穂高温泉を出発したのは朝6時過ぎになってしまった。
新穂高温泉登山補導センター前
舗装された左俣林道をしばらく歩くと道はゲートで遮断され、その先一般車は通行できない。ゲートに至る道沿いは駐車禁止の看板があるのに、何台もの車が無断で駐車しており、狭い道がより狭くなっている。取締りの係員はここに居ないのだろうか、人の迷惑顧みぬこんな奴らからは駐車違反の罰金を思い切りふんだくって欲しい。
左俣林道ゲート
ゲートの脇を通過し、更に左俣林道を進んで行く。道の左手には穴毛谷の大岩壁群が威圧的に聳えている。ゲートから1時間程で笠新道の登山口に着いた。笠新道は登山口から抜戸岳まで標高差1400mの急登で、明後日ここを下山する予定だ。
穴毛谷の大岩壁
笠新道登山口
登山口から10分程で、わさび平小屋に着く。食事もできるので休憩したいが、先が長いので休まず通過する。わさび平小屋から20分程で小池新道の登山口に着き、ここから登山道が始まる。
わさび平小屋
小池新道入口
小池新道は適度な勾配で歩き易い道だが、陽射しが強く暑さが堪える。それに今日はお盆の週末のせいか下山者がやたら多く、次から次と湧き出すように降りてくる。登山道では「登り優先」がマナーなので皆さん道を譲ってくれるのは有難いが、その度に気兼ねして脚を速めるので、ペースが乱され、これで随分体力を消耗した。
小池新道登山口から1時間で滔々と水が流れる秩父沢の水場、冷たい清流が熱った身体には本当にありがたい。行き交う人の殆どは此処で足を止めてくつろいでいる。
秩父沢の水場
この先も適度な傾斜で道は続く。水場から1時間15分でシシウドヶ原に着く。展望が拡がる爽やかな草原で、ここも良い休憩ポイントだ。シシウドヶ原で急角度で右に曲りしばらく登ると沢沿いの道になる。
シシウドケ原
やがて「鏡平まで500m」と岩に書かれた場所を通過し、しばらく登ると平坦地に幾つかの池塘が広がる鏡平に着いた。鏡平最大の池塘、鏡池の脇を抜け、11時過ぎに鏡平山荘に着いた。
鏡池から槍ヶ岳
鏡平山荘は周囲を池塘で囲まれ、槍・穂高の展望に優れた人気の山小屋だ。山荘前のベンチで休憩し、「ここでしばらく休んだら双六小屋まで行こうか?」と妻に訊ねたら「エッ、ここに泊るんじゃないの?」と完璧に宿泊モードになっていた。
鏡平山荘
時間が早過ぎるとも思ったが、考えてみれば我々は70歳間近な老夫婦だ。ノンビリ登山も悪くはない。それに山荘前のベンチで絶景を眺めつつ生ビールを頂くのは逆らい難い魅力・・・と言う事で鏡平山荘に泊る事にした。
山荘前のベンチで至福の一杯
最近の山小屋はどこも山関係を中心に沢山の本が充実してるので退屈しない。午後は目一杯読書タイムでつげ義春の「貧乏旅行記」という本を読み切った。哀愁のある中々面白い本だった。
鏡平山荘の従業員は女性が多く、応対が丁寧で心地よい山小屋だ。昨日は超満員だったが、今日はそれ程の混みようでは無いそうだ。それでも5時と6時の2回に分けての夕食だった。
鏡平山荘の夕食
夕食はボリューム満点で、私はビールと一緒だったから食い過ぎて気分が悪くなり、慌てて正露丸を飲んだ。時々自分の胃が常人の三分の一しか無い事を忘れてしまい往生する。過食と油分が私の胃の大敵なのだ。
寝室は大部屋だったが、この日の客は上品な方々ばかりだったとみえ、珍しくイビキを掻く人も無く快眠する事ができた。(私がイビキを掻いていたか否か定かでないが)