Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

遭難予備軍の中高年登山者

2016年08月26日 | 日記

 8月26日(金)

 今月は南&北アルプスの山々を歩いて来たが、随分若い人が増えてきたなあという感じがした。それでも中高年の登山ブームは今だ続いており、登山道を行き交う姿の主流は元気なオジサン,オバサン達だ。

 このブーム、大いにけっこうな事ではないかと思う。大勢の人が山へ行けば山岳関連業界も潤い経済活性化に繋がるし、中高年の生き甲斐や体力向上にも貢献する。ただ増加する登山者の中には僅かながら問題を起す人もいて、それが近年の山岳遭難者増加という負の数字に現れているようだ。

 先日妻と二人で北アルプス笠ヶ岳登山をした時の事だが、二日目は鏡平山荘から笠ヶ岳山荘へと向かった。この区間はコースタイムで約5時間半位、我々はコースタイムに準じたペースで歩き、お昼前に笠ヶ岳山荘に到着した。

 ところが我々と同じ頃出発した中高年女性4人のグループが、笠ヶ岳山荘に到着したのは夕闇迫る午後6時過ぎ、何とコースタイムの2倍以上13時間を要して歩いている。何も無かったからよいものの、このグループ運が悪ければ遭難騒ぎを起していたところだ。

 暗闇で道を見失い雨に打たれて不測の野外ビバークとなれば、3千mの稜線では疲労凍死だって起こり得る。このグループは、キツイ言い方をすれば無謀登山者あるいは遭難予備軍と言っても可笑しくない。

 も一つキツイ言い方をすればコースタイムの2倍以上掛かる人は、コースタイム5時間以上の登山道を歩いてはいけない。自分の能力と山の困難度を計って、登山計画をするというのが登山者として最低限の常識だ。

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