Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

西上州、鍬柄岳、神成山登山

2018年03月27日 | 山歩き

3月26日(月)     天気=晴れ

 

08:00鍬柄岳登山口駐車場→ 08:21~26尾根上→ 08:44~55鍬柄岳→ 09:33鍬柄岳登山口

(車で宮崎公園へ移動)

 

 山仲間のYさんから「群馬の山へ行きませんか。」とお誘いがあり、妻と二人で行く事にした。本日参加したのは我々夫婦も含めて男性4名、女性3名の計7名、Yさんと私の車2台に分乗して群馬へと車を走らせた。Yさん曰く一つの山だけじゃ物足らないので、今日は鍬柄岳と神成山の二山を登る。

 最初に鍬柄岳へ向かった。上信電鉄、千平駅からしばらく細い車道を遡ると森の中に登山口がある。登山口傍の空き地には車4台程が駐車でき、ここから歩き始める。登山口からは鋭く尖った鍬柄岳の山頂部を望む事ができる。

 登山口から鍬柄岳

 登山口を登り始めてすぐに簡素な造りの神社があった。神社の横を通って少し先へ進むと道が左右に分岐し、左に道へ進む。その後しばらくは樹林帯の急登が続く。

 簡素な神社

 樹林帯の登り

 汗が滲み始めた頃、尾根上に達し、此処で一息入れて汗を拭く。再び歩き始めてすぐに登山道は右に曲り、山頂部岩壁の基部に着いた。圧するような岩壁だが、岩場の弱点を縫うように鎖が張られており、それを伝って小さな石の祠が安置された鍬柄岳(598m)に到着した。

 尾根到達点

 鎖場の登り

 同上

 山頂手前の細尾根

 山頂はさして広く無く周囲は全て岩壁なので、誤って足を滑らせでもしたら数十m下へ転落してしまう。展望は申し分無く、上州の山々や富岡や下仁田の街並みを俯瞰する事ができた。

 鍬柄岳山頂

 山頂から鹿岳、荒船山方面

 山頂から下仁田の町と小沢岳方面

 山頂には10分程滞在し下山を開始する。鎖場は登りよりも下りが危険なので慎重に降って行く。万一の為ザイルを準備していたが、使用するまでも無く全員無事に岩壁の基部へ降り立った。その後は休まず降って大して時間も掛らず登山口へ戻ってきた。

 岩場の降り

 同上

 所要時間僅か1時間半の短い歩きではあったが、スリリングな鎖場と山頂の素晴らし展望もあって鍬柄岳は十分に楽しい山だった。

 

 登山口駐車場へ戻ってきた。

 

10:45宮崎公園→ 11:02姫天狗→ 11:16~52龍王山→ 12:36~48吾妻山→ 12:55新堀神社下(駐車場)

 その後、車で次に登る神成山の登山口がある富岡市の宮崎公園へ向かう。1台の車は下山口の新堀神社下の空き地に停め、準備を終えると10時45分宮崎公園から出発する。

 宮崎公園

 車道を少し歩き西富岡中学の脇を抜けると登山口があった。神成山は富岡市の西端にある標高300m程の小さな山の連なりだ。Yさんから聞くまで私はその山名を知らなかったが、オキナ草の咲く山として一部には名の知られた山らしい。

 西富岡中学校庭脇を通る

 登山道は良く整備されて歩き易く、岩場の鍬柄岳とは対照的なノンビリとした里山コースだ。しばらく進むと展望が開く姫天狗のピークで、上信自動車道や2両編成で走る上信電鉄の電車等が眺められる。

 登山口に赤い帽子の地蔵様

 姫天狗ピーク

 そこから少し進んだ平坦なピークは神成城跡地で、今は樹林が疎らに育ち植物保護の為コース沿いに立入禁止のロープが張り巡らされていた。その次のピークが龍王山(321m)で立派な石の祠が建っていた。

 神成城跡地

 龍王山山頂

 山頂から富岡市街地方面

 龍王山から少し進んで次のピークに着くと「ミニ自然博物館」と書かれたまだ新しい展示箱があり、中には小動物や植物の標本が展示されていた。地元の篤志家が建てたのだろうか、山中でこんな物を見るのは珍しい。

 ミニ自然博物館の展示箱

 更に進んで行った鞍部では、地元の男性が一人山に咲く植物の手入れをしていた。彼の話しではオキナ草はこの先の吾妻山付近に少し咲いてらしい。「でも一番咲いてるのは上信電鉄の南蛇井駅構内だから時間があったら見に行くといいよ。」と教えてくれた。

 登山道沿いのツツジ

 彼が言ったとおり吾妻山手前の山頂下にオキナ草が咲いていたが、ホンの僅かで写真を撮る気にもならなかった。急坂を登って吾妻山(325m)に着くと南に展望が開き、先程の今朝方登った鍬柄岳の岩峰が小さく見えた。この山頂が神成山の最高峰で、ここから南へ急坂を降って行くとアッケなく新堀神社に降立ち、残置していた私の車が見えた。

 吾妻山山頂

 山頂から下仁田町方面(手前に上信道が走り右端に鍬柄岳が一部写っている)

 新堀神社

 新堀集落へ到着

 私とYさんが車を回収し、他の人はそのまま歩いて南蛇井駅で合流する事にした。車で南蛇井駅に向うと全員既に駅へ到着していた。無人駅なので躊躇無く駅舎内に入ってみると、先程の男性が言ったとおり線路沿いに沢山のオキナ草が咲いていた。

 南蛇井駅

 線路沿いのオキナ草

 駅を出ると時間も早いので富岡市の貫前神社を見物し、その後上信自動車道直下に在る大島鉱泉へ向かった。ここは鄙びた小さな温泉だが、経営者のご夫婦がとても親切で好ましい雰囲気だった。湯質も茶色味を帯びて効能ありげな感じがする。

 富岡市の大島鉱泉

 ご主人から源泉を見学させてもらう

 今日は鎖場が連続する鍬柄岳と優しい里山を楽しめる神成山を歩き、最後は昔ながら素朴な鉱泉で疲れを癒し、とても楽しく充実した一日であった。計画してくれたYさんありがとうございました。参加した皆さんお疲れ様でした。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする