Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

クリント・イーストウッド監督の「15時17分パリ行き」という映画を観てきた。

2018年03月16日 | 映画・コンサート

 3月16日(金)

 近所に映画館が在るせいか映画を観る機会が多い。非日常的気分を味わいたいので、どちらかと言うと邦画よりも外国映画の方が好きだ。(英会話の勉強にもなるし・・)中でもクリント・イーストウッドの作品が好きなので、彼が関わる映画は全て観ていると言っても過言では無い。

 最近彼の監督する「15時17分パリ行き」という映画が公開されたので、さっそく映画館へ足を運んだ。これは2015年実際にフランスで起きたテロ事件を題材としている。この映画で驚く事は出演しているのが俳優では無くて実際に事件に関わった当事者達、つまり演技の素人が演じているのだ。(何とオランド仏前大統領まで出演している。)

 スペンサー、アンソニー、アレクという3人の米国人青年が映画の主人公で、幼馴染の3人は子供の頃から仲良しだった。学校では問題児扱いされ親を悩ませるような存在だったが、学校を卒業するとそれぞれ軍隊へ入隊し、心身とも逞しい青年に成長していく。

 2015年の夏休み、3人は一緒に休暇を取ってヨーロッパ各地を旅行する。そしてオランダのアムステルダムから列車でパリへ向かっていた時、一人の過激派テロリストが武器を手に列車内で事件を引き起す。この非常事態に直面した3人組の青年は、軍隊で鍛えた技で果敢に挑み、傷を負いながらも犯人を制圧する。・・・・というような物語です。

 素人が出演する映画何て鑑賞に耐えうるのか、そんな危惧を持ちながら観ていたが、とても素人は思えない迫真の演技で何の違和感も感じなかった。何処にでもいそうな小さい頃の悪ガキが気のいい青年に成長し、その正義感が事件を未然に防ぎテロから多くの命を救った国家の英雄となる。

 ストーリーは至ってシンプル、無理やり感動させようというヒネリも無く、事件を忠実に再現したような映画だった。それ故映像の迫力と緊張感は手に汗握るようで、実際の事件に遭遇したような気分にさせられた。

 流石クリント・イーストウッドの面目躍如というか、今回も期待に違わぬ迫力ある感動の作品であった。彼には今後も映画を撮り続けて欲しいものだが、高齢なのでこれが遺作になってしまわぬかチョット心配だ。

コメント
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