Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

北ア、槍ヶ岳登山2日目(横尾山荘~槍ヶ岳~槍ヶ岳山荘)

2018年09月07日 | 山歩き

9月2日(日)   天気=曇り後雨

05:34横尾山荘→ 06:23一ノ俣谷→ 06:31二ノ俣谷→ 06:58~07:10槍沢ロッジ→ 07:39~45槍沢キャンプ地→ 08:11水俣乗越分岐→ 09:02天狗原分岐→ 09:56ヒュッテ大槍分岐→ 1019~35殺生ヒュッテ→ 11:12~31槍ヶ岳山荘→ 11:53~12:17槍ヶ岳→ 12:39槍ヶ岳山荘

 

 曇り空の朝を迎えた。山荘前のベンチでいつものようにパンとカップヌードルだけの朝食を済まし、5時半過ぎに出発する。槍沢の渓流沿いに続く登山道は平坦で、快適に歩いて行ける。50分程で一ノ俣谷に架かる木橋を渡り、更に10分程で二ノ俣谷の木橋を渡る。

 横尾山荘前

 数日来の雨で槍沢の流れは恐い程の勢いだ。二ノ俣谷から30分足らずで樹林帯の中に建つ槍沢ロッジに着いた。玄関先には水場の蛇口があるので、水筒に水を補給する。

 槍沢沿いの道

 二ノ俣谷の木橋

 槍沢ロッジ

 槍沢ロッジを過ぎるとだんだん傾斜の強い道となり、右手に仰ぐ赤沢岳の岩峰が鋭い。ロッジから30分程で綺麗なトイレと水場が設置された槍沢キャンプ地に着く。天気が悪いせいか設営されてるテントは無かった。

 赤沢岳の岩峰

 槍沢キャンプ地

 キャンプ地を過ぎると、赤沢岳と横尾尾根に挟まれた雄大なU字谷となった槍沢を進んで行く。急峻な横尾尾根の山腹からは、幾筋もの流水が滝状に谷底へ流落ちている。水俣乗越に向かう分岐を過ぎると槍沢は左へと曲がり、この地点は大曲と呼ばれている。

 大曲手前の荒れた沢を渡る

 滝状に流れ落ちる横尾尾根の流水

 大曲付近から槍沢キャンプ地方面

 大曲を過ぎると槍沢源流のカール地形を登って行く。槍ヶ岳山荘までは標高差1000m近い急峻な道が続く。大曲から上はガスに覆われて展望の楽しみが無いので、黙々と歩くしかない。

 ヒュッテ大槍分岐地点

 大曲から約50分で天狗原への分岐に着き、更に登って行くと流水のある沢を二つ越える。最上部の横沢が槍沢コース最後の水場となる。横沢から僅かな登りでヒュッテ大槍への分岐に着き、分岐の少し上には江戸時代に槍ヶ岳を開山した播隆上人が泊ったと言われる岩屋がある。4~5人も入れば満杯になるような狭い岩穴で、とても快適と言い難い。

 播隆上人が泊ったと言われる岩屋

殺生ヒュッテの直下の道

 岩屋を過ぎて岩のゴロゴロした道をしばらく登ると殺生ヒュッテに達した。ヒュッテから岩だらけテント場を通過し、ジグザグの道を歩いて11時過ぎに槍ヶ岳山荘へ到着した。午前中に着けると思わなかったので、かなり良いペースで歩けたのではないか。

 殺生ヒュッテ付近

 槍ヶ岳山荘直下の道(岩に書かれた200の数字は山荘までの距離)

 館内の受付で宿泊の手続きを済ます。2食付で一人9800円だった。受付が終わると妻の荷物だけ山荘に残置して、槍ヶ岳へ向かう。急峻な道には点々と白い目印があり一目瞭然、適度のスリルが味わえて楽しくなってくる岩場の道だ。行き交う人が少なかったので、山荘から20分程でアッサリ槍の穂先の山頂へ着いた。

 

 コース沿いに点々と白い目印

 急峻な岩場の登り

 同上 

 山頂直下最後の梯子階段

 相変わらず雲の多い天気なので山頂からの展望は殆ど無かったが、雲の切れ間に北鎌の独標や硫黄岳のピーク等が望まれた。20分程滞在し山頂を後にする。山荘へ戻ると、午後は談話室などでノンビリ気儘に過ごす。

 槍ヶ岳山頂

 山頂から北鎌独標ピーク

 山頂から硫黄岳ピーク

 山頂から小槍の岩峰

 山頂から槍ヶ岳山荘

 山頂直下の梯子階段(左が登り専用、右が下り専用)

 岩場の降り

 同上

 山荘へ戻って来た。

 山荘から仰ぐ槍ヶ岳山頂

 最近の山小屋は何処も本や雑誌が充実して退屈する事はないし、このマッタリした時間が何とも心地よい。夕刻になると本降りの雨となり、屋外へ出ると身震いするほどの寒さだ。昨日、今日と似たような天気が続くけれど、行動中雨に濡れる事が無いので助かっている。

 山荘の内部

 我々の寝室

 槍ヶ岳山荘の夕食は横尾山荘に比べると見劣りするけれど、標高3000mの山小屋なので贅沢は言えない。夕食を終えると蚕棚のような寝室で眠りについたが、布団が重いせいか空気が薄いせいか判らぬけれど息苦しい感じがして何だか寝つかれぬ夜だった。

コメント
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