Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

八ヶ岳、権現岳~赤岳登山2日目(青年小屋~権現岳~赤岳~青年小屋~観音平)

2018年09月22日 | 山歩き

9月19日(水)                  天気=晴れ時々曇り

05:18青年小屋テント場→ 06:15~30権現岳→ 07:30~38キレット小屋→ 08:27真教寺尾根分岐→ 08:43~09:00赤 岳→ 10:01~10キレット小屋→ 11:11~20権現岳(分岐)→ 12:03~12:51青年小屋→ 13:44押手川分岐→ 13:55~14:04ベンチ(標高2040m)→ 14:20雲海分岐→ 14:52観音平駐車場

 

 朝4時頃、隣のテントの物音で目覚めた。寝袋から抜け出し、コンロに火を点けて朝食の準備をする。いつものようにカップヌードルとパンにコーヒーだけだから簡単に食事を終えた。

 行動食と飲料水、貴重品、衣類等必要最小限の装備だけザックに収め、朝5時18分にテント場を出発する。早朝の大気はヒンヤリとして風も大して無いので、絶好の登山日和だ。

 編笠山の山頂を朝日が照らす。

 権現岳への急坂を登り、フト振り返ると編笠山の山頂だけ陽に照らされている。キボシ直下の鎖場を通り、権現小屋の横を通過して約1時間足らずで権現岳(2715m)へ着いた。山頂は狭い岩塔の尖端なので、標識だけを写真に撮り、赤岳への縦走路分岐まで戻って休憩した。

 ギボシから権現小屋と権現岳山頂

 権現小屋

 権現岳山頂

 分岐から権現岳山頂

 分岐からは旭岳~ツルネ~赤岳へと続く痩せ尾根が圧巻の眺めだ。分岐から赤岳へ向け少し進むと50mはあろうかという超長い梯子階段を降る。日本の山岳地帯でこれ以上長い梯子階段を見た事が無く、ひょっとしたら日本の登山道では一番長い梯子階段かも知れない。

 権現岳分岐から旭岳(左手前)と赤岳(右奥)

 日本一長い?登山ハシゴ

 梯子階段を降り、更に鞍部まで降ると次は鋭い旭岳(2672m)へと登り返す。旭岳の西側を巻いて今度はツルネに向かって一気に降る。ツルネは緩やかなピークで、北に赤岳、南に権現岳の眺めが良い。

 鞍部から旭岳(左)と赤岳(右奥)

 ツルネから赤岳方面

 ツルネから更に降り着いた鞍部がキレットで、茶色い壁のキレット小屋が静かに建っている。キレットから赤岳まではコースタイム2時間の長丁場、気合いを入れて登り始める。

 キレット小屋

 森林帯を抜けるとルンゼ状の地形を登って行くので、落石の要注意個所だ。長いルンゼを抜けると右手に小天狗、大天狗の岩塔を見て、赤岳まで鎖が張られた岩場が続き、チョットしたスリルと緊張感が味わえる。

 キレット小屋からルンゼ状の登り

 

 小天狗の岩峰

 鎖場のトラバース

 赤岳の登りから阿弥陀岳方面

 真教寺尾根分岐

 慎重に岩場地帯を通過して8時43分、赤岳(2899m)の山頂に到着した。青年小屋のテント場を出発した約3時間半の道程で、思ったより早く歩く事ができた。赤岳の山頂は1月に登って以来今年2回目だ。前回は雪山だったのに、何故か登山日和の今日の方が登山者は少ない。

 前衛のピークから赤岳山頂

 赤岳山頂

 赤岳山頂から前衛ピーク(左手前)と権現岳(右奥)方面

 帰りの道も長いので20分足らずの休憩で山頂後にする。岩場の道は降りの方が危険なので、急がず降って行く。キレット小屋まで降立ち一息入れた後、今度は権現岳に向かって最後の長い登りとなる。

 前衛ピーク付近からキレット小屋への降り

 キレット小屋への降りから赤岳方面

 赤岳~権現岳の縦走路は歩く人は疎らで、静かな道だ。何て思っていたら、ツルネの先で全員ヘルメットを被った20名程の団体さんと遭遇した。昨日青年小屋に泊っていたグループで、何処かの登山ツアーみたいだった。すれ違う時、先導のガイドが「ぶつかると危険だからゆっくり歩いてよ。」何て上から目線的な物言いだったから、カチンときてわざと走って通過した。(70の大台に乗ろうかというのに、俺もガキだなあ。)

 ツルネから権現岳方面

 そんな不愉快がアドレナリンを噴出させたのか、キレット小屋から権現岳まで調子良く1時間ほどで登り着いた。権現岳からは殆ど降り一方なので、マイペースで降って行く。この辺りから観音平登山口の日帰り圏内に入るせいか俄然登山者が増えて行き交う人も多い。

 旭岳から権現岳方面

 権現岳から青年小屋への降るトラバース道

 12時過ぎ青年小屋のテント場に戻り着き、早速テントを撤収する。装備をザックに収め、行動食のパンで食事をしていたら、昨日であった青年小屋の娘さんと出会った。

 青年小屋へ戻る

 「アレー、もう赤岳まで行って来たんですか。早いですねぇ。」と言われたが、そういう彼女は日本酒が何本も入った重そうな背負子を担いでいる。富士見高原の登山口からボッカしてきたんだそうな。その力強い姿に思わず「逞しいなあ。」と呟いてしまった。

 午後1時前、再び重くなったザックを背負い青年小屋を後にする。編笠山を迂回する下山の道は苔むした樹林帯の静かな道だったが、押手川の分岐まで意外と長く感じられた。

 押天川へ降る苔むした道

 押手川から先は、昨日登りで歩いた緩やかな樹林帯の道なので気分的に楽になる。標高2040m地点のベンチで一度休んだだけで、後は脚を止める事無く降り、午後3時前に観音平の登山口へ戻って来た。

 観音平へ向かう笹原と樹林の道

 観音平へ戻ってきた。

 車に乗ると道の駅「こぶちさわ」にある日帰り温泉「延命ノ湯」へ向かい、ユッタリとお湯に浸かって登山の汗と汚れを流す。天気に恵まれて思いきり歩く事ができた二日間の山歩きは少し筋肉痛が残ったけれど、とても満足のいくものでした。

コメント
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