平成1年11月3日(金)~4日(土)
皇海山は栃木・群馬県境の山で、今は群馬側の林道から日帰りで登れるようになりましたが、この道が無かった昔は山中一泊を要する奥深い山でした。皇海山と書いて「スカイ山」、この山を知った最初の頃は「コウカイ山」何て間違った呼び方をしていて、そんな若かりし頃の無知な自分を後悔(コウカイ)しています。・・そんなオヤジギャグはさておいて
皇海山を妻と二人で登ったのは、平成元年の秋頃でした。その頃は車を持っていなかったので、わたらせ渓谷鉄道の原向駅から紅葉に彩られた庚申川沿いの長い道のりをテクテク歩いて、一日目は庚申山中腹の庚申山荘で一泊しました。
登山道沿いの紅葉
登山道から銀山平の足尾温泉方面を振り返る
庚申山荘(背後の山は庚申山)
庚申山荘は管理人の居ない無人小屋でしたが、2階建ての立派な建物で快適な一夜を過ごせました。翌朝は暗いうちから出発し最初に庚申山を登った。庚申山は険しい岩稜の山で、道沿いには信仰の遺跡が幾つも残されています。
庚申山荘前にて
庚申山山頂
庚申山から鋸山への稜線も岩場の多い道だが、しっかり整備されていたので、それ程危険な思いはしなかった。鋸山から不動沢のコルまでガクンと降って、再び標高差約300mを登り返して念願の皇海山へ到着した。
庚申山?から谷川岳(左奥)、上州武尊岳(右手前)方面
庚申山から皇海山
鋸山山頂
鋸山から日光男体山方面
鋸山から上州武尊岳?
山頂の展望はそれ程良くなかったものの、信仰の遺跡が残る厳かな雰囲気がありました。下山は鋸山まで戻り、六林班峠を経由して庚申山の山腹をくねくね曲がるトラバース道を歩いて庚申山荘へ戻った。
下山の途中、鋸山への登り返しの時、前を行く登山者が落石を起こし、もう少し我々夫婦にぶつかりそうになり危うく難を逃れた何て未然事故もあった。
皇海山山頂
皇海山?から日光白根山方面
そんなアクシデントがあったものの、天気に恵まれて美しい紅葉の秋山を存分に満喫した楽しい山行だった事は間違いありません。皇海山は信仰の佇まいと豊かな自然が魅力的な山でした。