2月16日(火)
3週間ぶりに都内北区十条の永振クリニックへ通院した。膝に注射を打つだけの治療はアッサリ終わり、時間がたっぷりあるので今回も都内見物に出掛けた。
前回は旧築地市場を見物したから、今回は移転先の豊洲市場へ行ってみようと思った。ウォーキングをやりたかったので、地下鉄有楽町線の新木場駅まで行ってそこから歩き始める事にした。
40年ほど前に江東区シーサイドマラソンという大会で何度か走った事があり、新木場界隈を訪れるのはその時以来になる。それは夢の島陸上競技場を発着地点とする20キロのマラソン大会で、山岳会の仲間達と4~5年ほど続けて出場した。
あの頃はまだ地下鉄新木場駅は無く、ゴミ捨て場から誕生した夢の島はだだっ広い殺風景な平坦地だったが、今は整然とした街並みと整備された公園に変貌している。
新木場駅前
最初に新木場駅の北に隣接する夢の島公園内の「第5福竜丸展示館」を見学する。太平洋ビキニ環礁での水爆実験で被曝した第5福竜丸の事など今の若い人は殆ど知らないと思うが、核爆弾の恐ろしさを知る貴重な展示館だと言える。
夢の島公園入口
第5福竜丸展示館
館内に展示された第5福竜丸
展示館を出ると東隣にある夢の島熱帯植物園を訪ねたが、こちらの方は緊急事態宣言で閉鎖されていた。夢の島から曙橋を渡り東京オリンピックの為に建てられた豪壮な辰巳国際水泳場の横を通り、古い都営アパート群と高級高層マンション群が混在する街並みを抜けて、地下鉄有楽町線とゆりかもめの駅が在る豊洲へ着いた。
夢の島熱帯植物園
ゴミの埋め立て跡地とは思えない公園内の樹林帯
辰巳国際水泳場
ゆりかもめ豊洲駅
豊洲公園から隅田川河口部沿いの眺めが良い遊歩道を歩いて、豊洲市場へ向かった。新しく生まれ変わった豊洲市場は、ゆりかもめ市場前駅周辺に大きく3棟に分かれて建てられている。
豊洲公園から隅田川河口
ゆりかもめ市場前駅
駅前に在る食堂街「江戸前城下町」
3棟のうち「水産仲卸売場棟」と「水産卸売場棟」を見学したが、旧築地市場の雑然とした雰囲気は無く、まるでオートメ化された近代的な工場を見学しているような気分だった。棟内の飲食販売エリアも半分ほど店しか開いておらず、現状では築地の場外市場の方が遥かに活気があって魅力的だ。
豊洲市場水産仲卸売場棟
長い通路を通って見学エリアへ
あんまり活気の無い棟内飲食エリア
見るべき場所もさほど無いので早々と市場を出て、ゆりかもめ市場前駅へ戻った。ガラ携帯の歩数計アプリを見ると、此処まで約3時間、15キロの距離を歩いている。どおりで疲れて脚が重いはずだ。もう歩く元気は無く、ユリカモメと地下鉄有楽町線を経由して我家へ戻った。
ユリカモメで豊洲へ戻る
今日歩いた東京湾岸エリアは、今日本の中で一番変貌している街ではないだろうか。ここら辺でニョキニョキ建っている高層マンション群は、いわゆる億ションと呼ばれるもので、私のような平民が逆立ちしたって住める場所じゃない。だから負け惜しみで言う訳じゃないが、こんな人工物ばかりの場所にこれポッチも住みたい何て思わない。