関東地方の低い山々は冬場は晴れた日が多く、気温が低いから歩いていても大して汗を掻かずハイキングには適した季節です。そんな山の一つである栃木県足利市の両崖山で大規模な山火事が発生した。
両崖山の山火事
休憩場所の東屋で焼け方が酷かった事から、ハイカーの火の不始末が原因ではと足利市の市長さんが語っていた。私もこの時期の低山歩きが好きなので、他人事とは思えません。
秋の落葉期から春先にかけて、標高の低い山々は涸れた枝葉が地表を覆っている。カラカラの晴天が続けばこれらの枝葉は乾ききり、一寸した火種でも燃え広がってしまいます。
噂では今回の火災はタバコの火の不始末を疑われているようだが、携帯コンロの使用も私は非常に危険だと以前から懸念していました。アウトドアブームもあって最近の携帯コンロは性能が向上し、軽くて高火力で操作が簡単なものが市販されている。そのせいか近頃は携帯コンロを持参してハイキングをする人が増えてきたような気がする。(私もその中の一人です。)
MY 携帯コンロ
枯れ枝や枯れ葉が積もった山中で安易にコンロを使うのは、まるで着火剤の傍で火をつけてるようなもんで危険極まりない行為です。一旦火がつけば山の上には消火用の水は無く、延焼の勢いを止める手立てはありません。
休憩の合間にお湯を沸かし温かいラーメンやコーヒーを飲食するのは山歩きの楽しみの一つですが、コンロを使うからには断熱マットを底に敷くなど火災予防に万全を尽くすのは当然の義務です。
今後も同じような火災が類発すれば「冬場は登山者の入山を禁止する」何て事にもなりかねません。そんな事態に至らぬよう山歩きをする人は、コンロなど火器の使用に際しては細心の注意を払いましょう。