今の若い人は知らないだろうが、20年ほど前まではビデオカメラで撮った映像はビデオテープに記録するのが主流だった。それが映像技術の革新でいつの間にかCDに、そしてDVDへとって変わられた。
今じゃビデオレコーダーもビデオテープには対応せず、我が家に残されたビデオテープの映像も見る術が無くなり、無用の小物となってしまった。それで殆ど処分してしまったが、20年前に夫婦で登った「キリマンジャロ登山」と「エベレストのドキュメンタリー」のテープだけは、惜しくて捨てられずにいた。
無用の小物であるビデオテープの映像を、DVDにダビングできる事は以前から知ってはいたが、先日DVDレコーダーを新しく買い替えたのを機会に、残された2本のビデオテープをDVD化する事にした。
ネットで調べてみると、大小さまざまな業者がビデオテープからDVDへのダビングを請け負っている。ダビング料金も業者によってさまざまで、名の通った業者は料金が高く、料金があまりに安い業者は何となく信用できない。
結局口コミの評判がわりあい良かったこの業界大手の「ダビングコピー革命」という業者にダビングを依頼した。テープ2本のダビング料金は、送料税込みで合計1757円になった。
昨年末に発注してから、ダビングを終え我が家へDVDが届いたのは先月末の事だった。さっそくビデオレコーダーにセットして映像を見てみると、画面の解像力はヤヤ甘く、縦幅が少し寸詰まりに見える。しかし元のビデオテープの映像が悪かったせいもあるだろうから、こんなもんだろう。
キリマンジャロ登山のビデオテープは、その時一緒に登ったツアー仲間の女性から贈ってもらったものだった。ディスプレイに映る20年前の我々夫婦は、艶のある黒髪で話し声も甲高く、見ているだけで懐かしくも恥ずかしい映像だ。
あの時は清水の舞台から飛び降りる気持ちで出掛けたのだが、今にすれば、行っていて本当に良かったと思う。キリマンジャロの美しい風景を再び見る事ができ、DVDにして本当に良かったです。