3月6日(日) 天気=晴れ時々曇り
09:10野上駅→ 09:23法善寺→ 09:50~56金ケ岳(春日神社)→ 10:26葉原峠→ 10:41大平山→ 11:12小林見晴らし園→ 11:52波久礼駅
「明日たまには贅沢して、寄居の喜楽(和風料亭)でお昼を食べない?」と妻が言った。この言葉を英訳すると「We have to go」という意味になるので、寄居町まで出掛ける事が決まった。
しかしただ行って食うだけじゃつまらない。ついでに付近の山を歩いた方が食事も美味い。どうせならビールの一杯も飲みたいので、電車で出掛ける事にした。
急遽計画したのは、秩父鉄道の野上駅から金ケ岳や大平山を越えて波久礼駅まで歩くコース、東京スカイツリーより低いこの辺りの山域はまだ歩いた事が無い。
東武東上線の寄居駅から乗り継いだ秩父鉄道の車内は、日曜日とあって行楽の人でけっこう賑わっていた。駅員のいない野上駅でもハイカー姿の人が大勢下車をしていた。
秩父鉄道、野上駅
駅から踏切を渡って、車道を東に向かって歩いて行く。荒川に架かる高砂橋を渡った右手に大きな鳥居があり、そこが金ケ岳への登山口だった。最初は荒れた林道だったが、そのうち細い登山道に変った。
荒川に架かる高砂橋を渡る(左の鋭鋒が金ケ岳)
高砂橋から荒川の流れ
登山口の鳥居(右の建物が法善寺)
やがて道標の立つ地点に着いた。登山地図にはここから左に金ケ岳へ直登するルートがあるようになっているが、踏み跡は無くどうやら廃道化しているようだ。
急になったジグザグ道をしばらく登ると登山道が分岐して、左の道を少し進むと金ケ岳(382m)の山頂だった。山頂に建つ春日山神社は一見民家風の建物なので、合掌してお参りする気にはなれなかった。
登山道の分岐地点
金ケ岳山頂の春日神社
金ケ岳から再び分岐に戻り、変化に富んだ尾根道を歩いて行く。この辺りには人家らしきものは見えず、低山ながら深山幽谷の趣がある。やがて左手に林道が接する鞍部からしばらく登って行くと、稜線上の葉原峠に着いた。
葉原峠への尾根道
葉原峠
峠に立つ道標は「葉原峠」になっているが、登山地図でここは「植平峠」と記しており、少し北の林道が山越えする地点が「葉原峠」となっていた。どちらが正しいのだろうか?
林道の通る葉原峠(正面の踏み跡が大平山への道)
峠の北に位置する大平山には登山道が記されていない。しかし林道越えの葉原峠から尾根沿い薄い踏み跡があったので、その道を北へ進むと大平山の直下に着き、落葉の積もった林を強引に直登すると、小さな標石しかない大平山山頂(537m)に着いた。
大平山山頂
大平山から作業道をジグザグに降って行くと、波久礼駅へ向かう緩やかなハイキング道に合流した。その道をしばらく降ると竹林となり眼下に人家が見え、数軒の家々が建つ山間の集落へ着いた。
ハイキングコースの降り
山間の集落へ着いた
集落からクネクネ曲がった車道を降って行くと、やがて風布川沿いの車道に合流した。川沿いに歩いて行くと荒川本流が見え、アーチ状の寄居橋を渡ってゴールの波久礼駅に到着した。野上駅を出発し、約3時間の歩きで、ほど良い汗を掻く事ができました。
みかんの木が多い山間の集落
風布川沿いの車道と合流
荒川に架かる寄居橋
ゴールの波久礼駅
さあ後はお楽しみのランチ、波久礼駅から電車で寄居駅まで行き、駅から歩いて10分ほどの和食料亭「喜楽」に向かった。美味しい料理を楽しみにしてたのに何と現在は店内営業をやっておらず、テイクアウトのみだと言う。
ガッカリしたが仕方がない。テイクアウトで2160円の六角堂弁当を買い、近くの鉢形城址公園で食べる事にした。ところが公園を吹き渡る北風が寒くて冷たくて、箸を持つ手もかじかむほどだ。
結局食事どころでは無くなって、近くの東上線鉢形駅まで歩き電車で我家へ戻ってから豪華なお弁当を頂いた。最後は思惑通りにはいかなかったが、楽しい山歩きができたのので今日は良い一日でした。