monologue
夜明けに向けて
 



  ロサンジェルス市内にグリフィスパークという公園がある。丘の頂上にはグリフィス天文台がありジャイムス・ディーンの「理由なき反抗」など多くの映画のシーンに使用される場所である。その森の中の公園で市民はそれぞれに楽しむのだ。わたしたち一家もピクニックのつもりでサンドイッチを作ってそこにしつらえられた木製のテーブルで食事したものだった。するとあたりの木からリスたりが当たり前のように遊びに来る。人を怖れることなどまったくなくやりたい放題に駆け回る。狙いはパンなどらしかった。リスたちとの楽しい食事に癒されて人は明日の仕事の活力を充填しているようだった。息子はどうしてリスたちがやって来るのか不思議そうだった。人が欲や都合によって捕まえたり追ったりしないかぎり人と動物は仲良くやってゆけるのだ。
fumio

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