monologue
夜明けに向けて
 






舞い降りる夢の轍、くぐらぬ鳥居の跡、そして龍は咆哮する
三叉路に差し掛かり夢の轍は三方向へ広がる…善悪、それとも無?
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多くの人々が龍の咆哮を無視して鳥居をくぐらず無を選んでもまだまだこの星は廃棄するには早すぎる。黒御影石を使っての建造が予定されているモノリスの建造もまだしていないし、伝説のスパスシフィカの浮上も見ていない。
太陽系第三惑星地球から1500光年離れたバーナード・ループと呼ばれる散光星雲の内側、オリオン・アソシエーションにアーリオーンがシリウスから派遣されてから13万年ほど後、M42星雲の形成途上でアーリオーンの波動と宇宙のエネルギー中枢『神』との精妙なるハーモニーによって、人類は物質化した。

そして、わたしたちは天の鳥船という飛行船でこの星に降り立ったのだからせめてその飛行船を作るほどには進化しなければいけない。この世界でもっとも速いものは光ということになっているがその光を動力とする光子ロケットを開発しても1秒間に30万キロで地球に近い恒星の一つであるシリウスまででも地球との距離は約8.6光年(約2.6パーセク)なので8年以上かかる。
それでは宇宙のあちこちで開催される宇宙連合総会に銀河系第三惑星地球代表がおいそれと出席するわけにはゆかない。光より速いものを動力源とする乗り物が必要なのだ。アトランティス時代には空飛ぶ円盤と呼ばれる乗り物で宇宙を移動していた。わたしたちもかれらができたことをできないはずがない。そこまで進化するまえに低次元のイザコザで費え去って水没させられてきたのだ。今回は三度目の正直。なんとか絶滅を回避して進化して空飛ぶ円盤を使用できるもう一段上の存在にならねば…。
地球救済委員会の活動にもかかわらず地球が死に瀕した時の人類の霊魂の転生先とされているオリオン星系M42星雲では今も次々に星が誕生している。地球から1,500光年の距離でそこに新たな太陽系が用意されているのだが、移民するためには1,500光年の距離を移動する手段が必要になる。1,500光年もかかっていてはヒューマノイド型人類の寿命ではとても無理。それで地球の絶滅までにわれわれの「天の鳥船」を完成させなければ…。
fumio

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