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流河に何を見出すや?
崩石に何を思わんや?
轟く大地は何を生む?
囁く風は何を置く?
溶ける、溶けてゆく。
流血の歴史。
涙の歴史。
ARIONの詩編「SOUND とこの部屋の仲間へ」
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「囁」は口に「聶」だが「聶」を調べてゆくと
「聶」の日本語の読みは「ショウ、ジョウ、ささやく」で
朝鮮語では「聶」のハングルは 섭で日本発音ソプ
音訓読みは 소 곤 거 릴 섭, 낄 섭, 성 씨 섭
日本発音 ソコンコリルソプ、キル ソプ、ソンシソプとなっている。
ネット上で「聶」の実際の使用例を検索すると映画「もののけ姫」のテーマソングのひとつ「アシタカ聶記」にゆきついた。正しくは「アシタカ𦻙記」(アシタカせっ記)で、宮崎駿監督が「もののけ姫」の制作時、「𦻙記」(セッキ)「草に埋もれながら人の耳から耳へと語り継がれていく物語」という意味を含ませた造語を造り、「アシタカ𦻙記」(アシタカせっ記)を正式タイトルとしようとしていたという。「𦻙」の字は日本に存在しないので「聶」を代用しているらしい。「アシタカ聶記」であれば「アシタカ(ショウ、あるいはジョウ)記」と読むのが正しいようだ。韓国語なら「アシタカ聶(ソプ)記(キ)」と発音するのだろう。こちらのほうが(アシタカせっ記)に近い気がする。
「もののけ姫」という題名は「物の氣秘め」でタタラ製鉄が出てくるところをみるといかにも大物主(ニギハヤヒ)の意向を反映した作品のようである。ジブリ作品は「千と千尋の神隠し」にしても「となりのトトロ」にしても裏でニギハヤヒが関わっているように思える。何を置く?と問われれば「囁く風」すなわち風(チ)としてのニギハヤヒは人にインスピレーションを囁き与え様々な芸術作品を置く、と答えたい。かれはそんなアーテイストの支援神でもあるらしい。
fumio
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