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山仕事が一段し久しぶりに休養した、折しも朝から雨で近場の温泉も諦めて
ごろ寝。
で、読みかけで投げていた司馬遼太郎さんの「この国のかたち」五を読んで
いたら、思いかけず中国山地の鉄、つまり砂鉄の話が。
砂鉄と言えば、我が布野ダッシュ村のある地域は、最後の官営の大規模砂鉄
製鉄所があったところとして知られている、ただ近代になり鉄鉱石から鋳鉄を
とる方式となり閉鎖となった。
ちなみにこの時作られた最新鋭の官営製鉄所が八幡製鉄だ、これはその後合
併等しながら現在の新日鉄となる。
本の話はそれでなく、もっと古い日本に砂鉄製鉄の技術が伝わったというか、
出雲地方に朝鮮半島から渡来し製鉄したのではないか? というもの。
その余談として出雲神話のスサノオノ命が八岐大蛇を退治したという、神楽
でよく知られている話が紹介されている。
八岐大蛇 八つの顔を持ちその身に杉やヒノキが生え、大きさは八つの谷に
八つの峰にわたり腹は常に血でただれ・・・・と「古事記」等にあるそうだ。
その八岐大蛇こそが、朝鮮半島から渡来した古代製鉄集団ではないか、砂鉄
採掘で山を切り崩し、カンナ流しでたかだかと水を流し、山や谷の木を伐り木炭
とし、製錬の時ふいごで盛んに火を起こし・・・
この八岐大蛇のために土着の水田農耕民が難渋していた、それをスサノオ命が
退治し奇稲田姫をめとる、クシイナダとは「すばらしい水田」という意味だそう
だ・・・・
なるほどなーと思わず感心する、神楽でよく見ていたがこんな伝承があったの
かと目から鱗。
神話の中身はいざしらず、中国山地が砂鉄の一大山地であったことだけは確か
だ。