風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

実生の栗に実がなりました

2021年10月22日 | クリ 実生
種をまいて育てた栗の木に
4年目で花が咲いて
この秋、とうとう実がなりました\(^o^)/
発芽からの成長記録はこちらです。

栗は成長が早い樹木ですが
実の成長も早いようで
まるでハリネズミの赤ちゃんが
どんどん育っていくような感じ(笑)
毎朝庭へ見に行くのが楽しかったです。

栗の花が、トゲトゲのイガになって
そこから実が出てくるまでの成長過程を
まだ木が小さかったので
目の高さで、じっくり観察できました。

雌花を発見したのは6月2日。


自家受粉はしないと知って
慌ててよそへ雄花を探しに行き
ギリギリセーフで受粉ができました(^^ゞ
6月14日、ハリネズミの赤ちゃん。


約2週間後には
もう、こんな姿になりました。
触ってもまだ痛くないけどね(^m^)


7月の初め頃。
開花から約1ヵ月です。
イガのトゲが細く鋭くなってきました。
触るとちょっとだけチクっとします。


10日後。
子房に生えていた
「オバケのQ太郎」の頭の毛みたいなもの
がイガに隠れてしまいました。
これからイガの中で
実が膨らんでいくのでしょうね。


8月になりました。
イガがひと回り大きく
トゲも更に鋭くなってきました。


8月が終わる頃には
まだ少し粗いですが
みっちりトゲに覆われて
イガも完成に近づいてきた感じです。


9月の中旬になると
イガの成長が止まりました。
これからは中身の成熟期に入るようです。
イガの先端が茶色くなっています。
今回受粉して実になったのは
4つだけでしたが
途中で落ちることなく、無事にみんな
丸くなってくれました(#^.^#)



まだまだ暑いけど
9月も終わろうとしている頃
イガの口が開いていました。


2日後。
イガが実を産み落とそうとしている
そんなふうに感じました。


次の日の朝
見に行くと・・・
あ~、産まれてる!


探すと、植木鉢の中に実が落ちていました。
初めての子です(#^.^#)
ピカピカできれいな実。
でも、初めて知ったのですが
栗って、イガの部分が「皮」で
外側の固い皮、鬼皮が「実」そして
私たちが栗の実と呼んで食べている部分は
「種」なんだそうです。


栗拾いに行った時には
見向きもしない
ペッタンコの真ん中の実も
愛しく思えて、ちゃんと拾ってきました。
ちょんまげみたいな頭の毛も
可愛いなぁ(笑)


他のイガたちも


順番に割れてきました。


青いうちに口がひらいて
少しずつ割れながら
茶色く色付いてくるんですね。


母に見せたくて
枝を切ってきました。


**
4個のイガが全部割れて
4×3で12個の実が収獲できました。


種としてまいた栗は
こんなにジャンボサイズだったけど


実生で採れる栗は
山栗くらい小さくなってしまうそうです。
でもいいの(#^.^#)
感動的に可愛くて、食べる事ができないかも(笑)

栗の種をまいてから4年間
本当に楽しかったです。

成長を毎年楽しみながら
嬉しい収穫の日を迎えられました。
鉢植えでどこまでいけるか
いつかは里子へ出さなければ
ならないかもしれないけど
小さな実しかならない木を
貰ってくれる人がいるのだろうか(^^ゞ
色々と課題はありますが
また来年も、花が咲いて実がなるように
大切に育てていきたいと思います(#^.^#)

実生の「栗」に花が咲きました!

2021年08月03日 | クリ 実生
4年前に種をまいた「栗」のこと
どこまで話したかな?


続きを書こうと思って
自分のブログを検索したら
その記事がなくて
愕然としてしまいした(笑)

たくさん写真を撮って
成長を見守ってきたのに・・・

4年間に撮った写真は
私にとってはどれも、愛しい日々なのですが
膨大な枚数なので
大幅に端折って(笑)
紙芝居風にまとめてみたいと思います。


2016年の秋、散歩の途中に
神社で大きな栗を拾いました。


帰り道、どうやって食べようかなぁと
考えていたのですが
これって、土に埋めたら、普通に芽が出るのかな?
ふとそう思ってしまって(笑)

冷蔵庫の野菜室で保管しておいて
2017年の4月、まいてみたました。


すると、1ヵ月後
可愛い芽が出てきました!
どんぐりの発芽とそっくりです


1週間後、5月の中旬には
初めての葉が生えていきました。
子どもに、乳歯が生えてきた時と
同じような感動です。
これからこの子に
どんな人生が待っているのか(^^♪
それにしても、可愛いな。


1週間で、背丈が2倍になりました。
桃栗3年と言われるだけあって
成長が早いです。
隣にも芽が出てきました。


6、7,8月と、夏の暑さも平気で
スクスク育ちました。
少しずつ、涼しくなってきた(気がする)
9月の中旬、成長が止まったようです。
これから冬に向けて、植物の体内では
いろんな準備が行われているのでしょうね


**
翌年、2018年は
4月中旬の芽吹きからスタートです。
1週間違いで発芽した妹(笑)も
ずいぶん大きくなっていました。


6月、葉が展開してきました。
足もとには、こぼれ種で生えてきた
赤ジソが茂っています。

その後の成長の様子は
前の年と同じ、背が伸びて
丈夫に夏を過ごせたので・・・
大幅に端折ります(^^ゞ

***
2019年、春。
いきなり5月です(笑)
ひと回り大きな鉢に植え替えました。
よく見ると、背景に田植えが終わったばかりの
水田が見えて、懐かしいです。



****
2020年、春。
あっという間に1年経ちました(笑)
晩秋には落葉して、寒い冬を越し
また新しい葉が開きました。


桃栗3年というので、去年は花が咲くと思って
期待していたのですが・・・
鉢植えだと、開花は難しいのかな。
なるべく根が張れるように
また、ひと回り大きな鉢に植え替えました。

鉢から抜いてみると、根っこが茎より太くなっていて
驚きました。
見えないところが成長しているの
お母さんは嬉しくなりました(笑)


鉢の直径が、27センチの
9号鉢に植え替えしました。
このとき、栗の木の根もとに
種が飛んできて、小さく生えているワレモコウが
後に、栗より大きく成長して、さらに驚くことになります(#^.^#)


栗は丈夫です。
病害虫の少ない樹木だと思うのですが
葉を丸く切り取っていく
たぶん、ハキリバチの
お客さんが訪れていました。
でも、大きく成長した苗木は
少しくらい葉を齧れてても平気で
それが嬉しく思えました(#^.^#)


*****
2021年、春です(^^♪
落葉樹の植え替えは、芽吹きまえの休眠中が適期で
3月の終わりに、更に大きな植木鉢に植え替えました。
鉢の直径は33センチ、11号鉢です。


今年もよろしくね。
庭の植物たちは、みんな家族みたいです。
そうなら、うちは大家族です(笑)


4月、新芽が芽吹いてきました。
植物の芽吹きは、何回みてもわくわくします。
育てていると、毎年、この感じが味わえます。
花が咲くといいね。


4月中旬
んん?これは!
ニョロッと葉の付け根から
「つぼみの予感」が伸びてきました。


5月、これはもう
そうだよね!(#^.^#)


栗の花は、散歩のときに山で見て知ってるけど
いざ、うちの子に花が咲くとなると
もうソワソワしてしまって
朝昼夕、鬱陶しがられるくらい見に行きました(笑)


5月の終わりに
長く伸びた花穂に
小さな雄花が咲き始めました。


栗は1本の木に、雄花と雌花が咲く
「雌雄同株」で、ひも状の花に雄花が咲いて
その根元に2、3個の雌花が咲きます。
最初に見えるのは雄花ばかりで
雌花が咲くか心配していたら・・・
見えました!小さな雌花です。


******
受粉について調べてみたら
ブナ科の植物は「風媒花」で風で花粉を飛ばして
遠く離れためしべに受粉させる仕組みなのですが
栗は「虫媒花」なのだそうです。
雄花のあの匂い(笑)で虫をおびき寄せるのです。

実際に栗の花に集まる虫たちを見て
思いました。
抗えない何かにみんな操られている!


雄花の勢力が少しずつ衰えてくる頃
雌花が目立つようになってきました。


この頃、私は朝晩一生懸命
雌花と雄花をスリスリして
受粉させようとしていましたが・・・

アブリルさんのブログ
樹に咲く花63クリの赤ちゃん
の記事を目にして

叫びました「なんてことだ~」
「なんてことだ~」
栗は、自家受粉しないそうです!
毎日していた雌花と雄花のスリスリが
受粉になっていなかったなんて(´A`)

アブリルさん、ありがとうございました!
記事を読んで、3分後に
すぐ、車で近所に栗の木を探しに行きました。
そして、たぶん園芸種だろうという
栗の雄花をゲットしてきました。


スリスリ、スリスリ・・・
人口受粉は初体験です。
これでいいのでしょうか?


*******
受粉は成功したみたい。
よかった!


栗をまいてみたのは
本当に栗の実ができるのかという
ふとした好奇心でしたが
こうして、小さな実がなってくれて嬉しい。

秋には栗の実が成るかな?
この先が楽しみになってきました(#^.^#)