風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

謎多き植物、ガガイモ。

2023年02月06日 | ガガイモ 実生
ガガイモ観察の始まりは、2019年の秋に
よく行く神社で果実を見つけたところからでした。

2020年1月に種まきして、4月に発芽。
1年目は、春から秋まで7号の植木鉢で育てて
つるは伸びたけど、花は咲かなかった。
冬になると地上部は枯れてしまいました。

2021年4月、枯れた植木鉢から新芽が出てきて
更に、昨年植木鉢を置いていた地面からも
新芽が伸びて、夏にはつるがベランダに届きました。
たくさん花が咲き、20個以上の果実を収穫して
幸せな時を過ごしました(#^.^#)


そして2022年は・・・

あれ?
おおーい!ガガ様~どうしたの~~
去年あんなに繁栄した場所から
春になっても新芽が出てこない(ll゚д゚)
仕方ないので、4月に鉢植えから出た新芽を地面に植えました。


そういえば野外で探しまくった自生株も
去年あった場所に、翌年は姿が見えない事がよくありました。
繁殖力が旺盛で「一度生えると雑草化する」と言われているのに・・・
第一の謎は、ガガイモって丈夫なの?それとも繊細なの?です。

5月になると葉は小さいながらも、つるが伸び始めました。


同じ頃、家の東側の去年の鉢植え跡地に
新芽が伸びているのを発見しました!


芽の先っぽが掴まるところを探しています。


5月の終わり頃、モッコウバラのつるに取り憑いて(付いて)
ぐんぐんと成長を始めました。


目が届く低い位置で花が咲くのを観察したいので
つるをジクザクに這わせようと思いましたが
上に伸びたい、ガガ様の強い意思を止めることはできず・・・


8月には屋根の上まで登って、花を咲かせました。
庭を歩いている時、良い香りで気付きました(#^.^#)
デジカメのズームで撮ったら、たくさん咲いています!


咲いている場所の近くに窓がなくて
花を間近で観察することはできませんでしたが
秋にはきっと、たくさん実がなるかなと期待していたら・・・
えっ?なんで(ll゚д゚)
実は、たったの1個だけでした。

第二の謎、ガガイモの結実ってそんなにシビアなの?

**
ガガイモはつる性多年草で、木ではなく草です。
草と木の違いは、いろいろ複雑なのですが
超簡単にいうと、(茎、幹に)年輪ができるかどうかという感じです。
似たようなつる性植物を調べたら、カラスウリとヘクソカズラは草で
アオツヅラフジ、ノブドウは木でした。

その他にも「半低木」というのもあって
こちらは生育環境によって木になったり、草になったりする植物。
サルトリイバラやセンニンソウなどが、その種だそうです。
木か草か、野菜か果物か、ナッツかビーンズか?・・・
生き物だもの、簡単に区別できないのでしょうね(^-^)ゝ

ガガ様は草なので、地上部分は冬に枯れてしまいます。
家の西側に出た2本の茎も、スカスカになっていました。


4月に鉢植えの苗を植えたつるには
1個だけ実がなりました。


だいじに収穫して、部屋で追熟していたら
パカンと割れて、種は飛んで行く準備ができました。


***
今年の春に、また新芽が出てくるかな?
もしかしたら、ガガイモって花が咲くと枯れる2年草だったりして(笑)
あと、第三の謎は・・
脇芽を出そうと思って摘心したら、その後まったく成長しなかったこと。
調べても「きゅうり」の例が出てくるだけで、分からないままなので
もう一度観察してみたいです。


今年も種をまいてみようかな。
以上、2022年ガガイモの成長?記録でした(^m^)

ガガイモの実が爆ぜました

2021年11月29日 | ガガイモ 実生
11月が終わりに近づき、ガガイモの2年目の栽培観察もそろそろ終了しそうです。
今年は花が咲くかな~、ひとつでもいいから実がなって欲しい!なんて
空想しながら、ツルが伸びていくのを眺めていましたが
夏には沢山の花が咲いて、予想以上に実がなりました。
8月までの観察記録のその後、今日までのガガイモの様子をまとめてみました(^^♪


今年の春、去年ガガイモの鉢植えを置いていた地面から
突然ガガイモの芽が出てきて驚きました。
それがどんどん伸びて、8月中旬にはベランダの手すりへ到着しました。
あまりにも勢いがいいので、これはもしかしたら花が咲くかも!と
目を皿のようにして、毎朝つぼみを探していました。
そしたら、こんなに花が咲いてくれて、嬉しくて嬉しくて。
この頃は毎日の観察が、とても楽しかったです。
去年の種からフウセンカズラも生えてきて、仲良く絡み合って伸びています。


登る足場がなくなったツルが、塩ビのトタンをとめてある突っ張り棒に絡んで
横に伸びてきました。
自然に形が整って、半円形のリースみたいでいい感じです。


**
ガガイモの花には色んな種類の昆虫が訪れました。
中でも蜂さんの働きは大きくて、この大型の蜂を見かけるたびに
頑張ってね、ありがとう!とお礼を言いました(笑)


9月の初め頃、とうとう見つけた可愛い果実に、大感激!
ポロッと取れたりせずに、大きくなってね。
願いが通じたのか(笑)ガガイモの花は、大小様々でしたがすべて開花して
その中で、受粉が成功した花の果実は、ひとつも途中で落果することがありませんでした。


9月の終わり頃に、花がすべて咲き終わりました。
それまでベランダに出ると、とてもいい香りがしていたので
少し寂しい気がしましたが、その代わり果実がふくらんでいくのが楽しみになりました。


誰かが夜中に空気を入れているのか?と思うくらい
朝見ると、果実が大きくなっているます(^m^)
握って手に力を加えてみると、空気が少し足りないゴムまりみたいな弾力があります。


***
10月になりました。
全体的に生育は止まり、濃い緑色だった葉が黄緑色に変わってきました。
果実はざっと数えて20個はありそうです。
ひとつでもいいから実がなってほしい・・・と思っていたので、大豊作なんですが
あんなに咲いた花の数からすると、やっぱりガガイモは結実しにくい植物のようです。


10月中旬、果実が緑色から褐色へ変わってきました。
でも、裏返すと、日に当たらない部分は緑色のままです。
果実の表面はしっとりと水分が多く、この中で種が熟しているのかと思うと
なんだか不思議な気持ちになりました。


10月の終わり頃になると、黄色くなった葉が散り始めました。


11月、ツルだけの姿になり、果実が目立ちます。


11月24日、まだ柔らかさが残っている果実に、縦にスッと割れ目が入っているのを見つけました。


翌日の午後に、隣にあった果実が爆ぜて
中から綿毛が出ていました。


その3日後、もう一つの果実からも綿毛が出てきて
種は脱出しようと、風を待っているようです。


指先でつまんで、2つ綿毛を取り出してみました。
ベランダの手すりに乗せて写真を撮ろうとすると、まるで生きているように
動いてじっとしていません。


シャッターを押した次の瞬間に、フワッと飛んで
地面へゆっくり落下していく途中、風を捕まえて急上昇したかと思うと
ベランダへまた戻ってきて、端っこへ着地しました。「お帰り~(笑)」
初飛行でした(^^♪


部屋の窓から飛ばしてみたら、かなり遠くまで飛んで行くのが分かりました。
数十メートル向こうの田んぼまで、飛んでいくのもあり
お隣の庭で、来年の春にたくさんのガガイモが生えてこないように
爆ぜた果実を収穫することにしました。


食べられるわけではないけど、収穫祭のような気分です。
楽しかったねー、一緒に過ごした果実に話しかけました。
春から冬の初めまで、毎日楽しませて貰いました。ありがとう。


あと半分くらい果実が残っています。
この綿毛で、何か作ってみようか。
フワフワの種を眺めながら
いま色々な思い出を振り返っています(#^.^#)


来年はどんなことが起こるかな~
もっと庭に植えてしまおうかな(^m^)
ガガイモの栽培観察、2年目の記録でした。

ガガイモの受粉/昆虫に花粉を釣らせる

2021年09月09日 | ガガイモ 実生
8月に花が咲き出したガガイモさん
旺盛な成長ぶりで、いま花盛りです。
今日もベランダでよい香を漂わせ
昆虫たちを誘っています。


ガガイモの花は、香りと共に
その見た目でも、効果的に虫を呼び込んでいます。
ひとつの房に、ピンク色の小花が10~20個以上
ツリーのようになって、次々と開花して
飛んでいる虫さんも「あら?ちょっと見に行ってみようかしら?」
という気にさせる(笑)とってもゴージャスな見た目をしています。


毎朝早くから、いろんな虫さんがやってきます。
この子はタイワンクマバチかな?
花に顔をうずめ、蜜を舐めています。


大型のハナバチも飛んできて


花びらにグイグイ
顔を押し付けていました。
この吸蜜スタイル・・・
実は、ガガイモの花の構造は変わっているのです。


「花粉の一本釣り」
そう名付けたいくらい!
知れば知るほど、おもしろい仕組みなのです。

まず、花を正面から見ると、中央に1本
子豚のシッポのような突起がありますが
これはめしべではないそうです。


おしべも見えなくて、花粉もありません。
中央の白い部分と、花びらの間に
落とし穴のような隙間があいていて・・・
この穴の奥底に、甘い蜜がたっぷり溜まっています。


虫を穴に落とす、わけではなく(笑)
この穴の底にある蜜をエサに
ガガイモは、昆虫に花粉を釣り上げさせる
そんな仕掛けを考えました。

密を吸う時は、口吻(蝶のストローなど)は
すんなり穴に入りますが
それを引き抜くときに
花粉がある場所まで口吻をうまーく誘導する
すごい仕組みになっているのです。

花をひとつ切ってきて
花びらを1枚剥がして
デジカメのマクロで撮ってみました。


上手に説明できないのですが
簡単に言うと、こんな感じです(^^ゞ
穴の底の密を吸って、そこからストローを出すとき
角度がちょうど合うと、スリットに誘い込まれます。
このスリットには、上向きに毛が生えていて


口吻を下に戻すことができず、上へ上へと誘われ
行き止まりにある「クリップ」に口吻をパチンと挟まれます。
「キャー、ナニコレ?」と慌てて、力任せに口を引き抜くと・・
見事に花粉を釣り上げされています。
そのまま、他の花の蜜を吸った時に花粉が差し込まれ
見事に受粉成功!という感じなのだそうです(^-^)ゝ


花粉釣りを体験したくて(笑)
兆戦してみました。
パッチワーク用の細い待ち針を
昆虫の口吻に見立てて
針先でスリットを撫で上げていくと・・・


うわ~、感動!
クリップに付いた花粉のかたまり(花粉塊)を
釣り上げることに成功しました!


本当なら、茶色のクリップの中央に裂けめがあって
そこに昆虫の口吻が挟まるのですが
針が太いので、途中で止まってしまいました。
でも・・・これが自然のもの?というくらい
精巧な細工で、ただただ感動しました。


ああ、そうだ!
大きさは・・・
定規の1mmのメモリと同じくらいの大きさです。


せっかくなので、針の先の花粉隗を
他の花の中に差し込んでおきました(#^.^#)
痛かったかな(笑)


**
受粉が小難しいガガイモですが
昆虫たちが頑張ってくれて
小さな果実を見ることができました。


成長が早い!


ある朝、いつものようにガガ様の様子を見に
ベランダへ出ると、小型のスズメガが
花にぶら下がっていました。


「非力な昆虫は、ガガイモのスリットから抜け出せず
命を落とすことがある・・・」
本で読んだことがあるけど、これがそうなの?
よく見ると、長い口吻が穴の出口に絡まっていました。


ホシホウジャクです。
可哀そうに、いま取ってあげるからね。


花の根元を割いて
慎重に口吻を解いたのですが
しばらくして、動かなくなってしまいました。
口吻に、クリップが挟まっているのが見えます。
花粉を他の花に運んだ後も、このクリップは虫から外れず
ずっと残るのかな?
なんだか怖いな。
虫を利用する植物の戦略だと思いました。


***
ガガイモの花に常駐している虫さんが
この子「ツマグロキンバエ」
密が吸えるの?と思って調べたら
口吻が折り畳み式で、めっちゃ長く伸びるのだとか!
なるほど、ずっとこの花から移動しないわけですね。


極小のアリさんは蜜泥棒だそうです(笑)
もう少し大きいと、スリットに体が挟まってしまうとか。


同じように、ここに常駐している
この子は?
口も長くないし、そもそも花粉を食べるのに
なんで、ガガイモに魅せられてしまったのか?
ずっと居ます。


虫さんの釣果のお陰で
ガガイモが結実して
だんだん大きくなってきました。


実の成長も早いです。


咲く花の数の割には、実になる数は多くなくて
花が咲く前は、1個でもいいから
実になってください!と願っていました。


でも、今朝数えたら、10個くらい
実がなっているようで
嬉しくて朝昼夕と見に行ってしまいます(#^.^#)
一番果はこんなサイズになりました!


アマガエルも、ガガイモの常駐組です。
花に集まる虫を食べてるのかな?
ずいぶん大きく太ってきました。




毎朝、ベランダへでて
ガガイモの花園を見るのが楽しいです。


今朝はまた、ホシホウジャクさんが
密を吸いに来ていました。
ホバリングしながら、シュッシュと蜜を吸っていましたが
角度に気を付けて!
挟まる虫さんがいないか、点検しながら
いくつ実が成るか、楽しみに観察を続けます(#^.^#)

ガガイモ種まき 2年目の栽培記録/花が咲いた!

2021年08月12日 | ガガイモ 実生
2年目のガガちゃん。
春にまた芽が出てきて
先日、とうとう花が咲きました(#^.^#)


2020年に種から育てた「ガガイモ」のことを
前にブログに書きました。

ガガイモは、冬に地上部が枯れても
春になればまた芽が出てきて成長する
宿根草(多年草)です。
今年3月になった頃から
ガガイモが植わっていた植木鉢に
「出ておいで~、出ておいでよ~」と毎日ささやいていたら
2021年4月の初めに、芽が出てきました(#^.^#)
写真の右側、ピンっと伸びているのがガガイモです。
その隣にはなんと!


去年種をまいて、ガガイモと一緒の鉢で育てていた
「スズメウリ」も顔を出しました。
ネットの情報では、スズメウリは発芽した年だけで完結する
一年草の植物のはずですが、宿根するなんて!
実際に育ててみると、発見があるものですね(^^♪


1カ月後、5月の初めになると
何かに絡みつきたそうに、ツルが伸びてきました。


去年、このくらいの大きさのときに
朝顔みたいに、脇芽を出そうと思って頂点を切ったら
その株は成長がピタリと止まってしまい
切った時の身長で1年間が終わりました。
そんな植物ってあるの?(ll゚д゚)と、恐ろしい思いをしたので・・・


今回は、剪定などせず
ひと回り大きな鉢に植え替えます。




しっかりした根っこです。
ガガイモは畑では、とてもやっかいな雑草で
この根の切れ端からも、どんどん増殖するそうです。


植え替え後、去年と同じブラックベリーの根元へ
鉢を置いて、ツルを這わせようと思います。



6月になりました。
ガガイモは水を多く欲しがる植物なので
朝と夕方に、たっぷり水やりします。
この日も鉢に水を撒いていると
おや?これは?・・・
よく見ると、地面からガガイモが生えていました。


うそ!
去年ここに置いてあった鉢の底から
地面に潜った根っこが生きていて
そこから芽が生えてきたみたいです!
ウワサ通りの生命力が、ちょっと怖くなりましたが
鉢植えよりも大きくなるだろうし・・・
育ててみることにしました。
6月の終わり頃には、ベランダへ届く勢いです。


**
7月の初め
朝、ベランダへ出ると
ガガちゃんが顔をのぞかせ
「ヤッホー!来たよ~」と言って
嬉しそうに手を振っていました(^^♪


夏の間は、種から育てている他の植物たちを
庭から連れてきて、ベランダで育てています。


それぞれの鉢にあげる水の量とか、葉っぱの色なども
ちゃんと様子を見られるし
それよりなにより、樹木の赤ちゃんたちが集まっている
保育園みたいに賑やかで、楽しいの(^O^)
用もないのに、見にいってしまったりしています(笑)


***
7月の半ば
後からどんどん、ツルが登ってきます。


こぼれた種から芽が出た
フウセンカズラのツルも絡まってきました。


この日も水をあげながら、ツルや葉っぱを見ていたら
葉の付け根に、ほんのり盛り上がるものが!
もしかしてこれ、つぼみの始まり?


いやいや、ネット情報だと
花が咲くのは、種まきから3年目以降だって言うし。
でも、毎日見るたびに膨らみが大きくなっていって・・・
8月になると
これはもう、つぼみでしょという形になりました!
嬉しい~(#^.^#)


****
つぼみの根元についている、黄色いものは
アブラムシです。
名前を「キョウチクトウアブラムシ」と言って
キョウチクトウ科の植物にだけ、発生する虫です。


ツルが伸びるに従って
若く柔らかい場所へ、みんな揃って大移動してきます。
このアブラムシは、毒のあるキョウチクトウ科の植物から
猛毒を体内に取り込んで、天敵から身を守っています。


研究で、このアブラムシを200匹食べたカメレオンが
10時間後には死んでしまったそうです(ll゚д゚)
ダンダラテントウという、てんとう虫の仲間が
これを食べられるらしいのですが
ナミテントウや、アブの幼虫は死ぬそうです。
黄色い体色と、黒い触覚、脚は蜂などと同じ「警告色」です。

ガガイモは、割と平気そうなので
アブラムシはそのままにしておきます。
葉を食べた強者も、庭にいたようです(笑)


*****
晴れた日が続きます。
ガガイモのつぼみが増えて
いつ咲くのか、毎日楽しみです。


ベランダに住んでいるカエルちゃんたちが
ガガイモの葉を好んで、いつも休憩しています。


安定感が良いのかな?
それとも、もうすぐ花が咲いて
虫たちが集まってくるのを知っているのかも(^m^)


8月7日、つぼみに色がついてきました。


そして2日後
花が開きました\(^o^)/


今日は朝から雨が降りました。
午前中、雨の止み間に花を見に行くと
ふわっといい香りに包まれました。


ガガイモの花は変な形をしているけど
香りはとても良いのです。
蜜を求めて、虫がやってきました。


小型のスズメガもきました。
ガガイモの受粉方法は変わっていて
とても興味深いのですが、人工授粉は難しいので
虫さん、どうか受粉を助けてね。
宜しくお願いします!


ベランダから見下ろすと
まだつぼみが、いっぱいあります(^^♪
一つでもいいので、実がなってくれたら
嬉しいなぁ

秋まで楽しみに
観察を続けます(^^)/

ガガイモ種まき、1年目の栽培記録

2020年11月27日 | ガガイモ 実生
春から育てていた「ガガイモ」の葉が散ったので
先日、長く伸びたツルを整理しました。

前回のブログでは、4月に発芽してから7月までの
ツルが伸びる前までを書きましが
今回は、その後の成長の様子と併せて
「1年目のガガちゃん」の記録(記憶)を
残しておきたいと思います(^-^)ゝ


始まりはここから。
神社の裏でガガイモの若い実を見つけました!
去年の11月のことです。
すごく嬉しかったのを覚えています。


年も押し迫った12月29日。
収穫に出かけました
誰かに先を越されていないか、ドキドキしましたが(笑)
誰にも採られずに、爆ぜた実からは種が飛び立とうとしていました。


果実や種を見つけると
なぜか欲しくてたまらなくなってしまいます。
どうして?と自分でも不思議に思うのですが
これも一種の収集癖?収獲癖かな(笑)よく分かりません。


**
年が明けて、1月3日に種をまいてみました。
「実りの秋」に、いろんな木の実や種を見つけてくるので
種まきは、どうしても真冬になってしまいます。
ガガイモは、よく見かける植物ではないし
発芽率はあまりよくないのかも・・・


予想とはうらはらに、たいへんよく発芽しました!
4月2日、まいてから3か月後です。


風に乗って、飛んで行くための「翼」が
ライオンのたてがみのようで
この写真、とても好きです(#^.^#)


4月29日、子葉と本葉が同じ形ですね。
みんな空に向かって、両手を広げているみたいに見えます。


5月2日、次に伸びてきた葉には
ガガイモの特徴的な葉脈が、くっきり浮かんでいました。


1週間後、ポリポットに根が回りきらないうちに
1回目の植え替えをします。


想定していたよりたくさん苗ができたので
1つの鉢に2、3本一緒に植えました。


***
5月19日、植え替え後、ぐんぐん成長しています。


5月31日、ガガイモらしい葉の形になってきました。


6月2日、まだツルは伸びてきません。
野で見るガガイモの「ツル」はどこから出てくるんだろ?


植物は頂点を切ると、脇芽が伸びて横に広がります。
みんなそうだと思い込んで、一鉢だけ芽を摘んでみました。
でも、これが大失敗!
この鉢は、なんと1年間、これ以上成長しませんでした。


7月1日、なんだか急に、ツル植物っぽくなって
茎がやたらと絡まってきました。
カラスウリなどと違って、巻きひげは出ないんですね。


****
7月21日、2回目の植え替えをしました。
7号鉢に2本植えです。


8月24日、ブラックベリーに絡みついて
上へ上へと伸びていきます。
水分を欲しがる植物のようで、朝晩たっぷり給水します。


9月20日、夏の日差しにもぐったりせず
病気にもならないし、虫に食べられることもありません。
ガガイモはとても丈夫な植物です。


10月25日、伸びた茎がとうとうベランダまで届きました。
無農薬はもちろんですが、肥料もなしでこの成長ぶりです。
鉢を動かそうとしたら、鉢底から地面に根が潜り込んでいるようで
動きませんでした。


*****
こちらは、家の東側で育てたガガイモの鉢植えです。
白いワイヤーネットに絡ませようと思ったのですが
強い意思があるのか、何度誘引しても「ネットはイヤだ!」と
近くに生えている木の方へ伸びて、木の幹を登っていきました。


ガガイモが巻き付いた木が紅葉すると
緑色の葉が浮き出てきて、こんなにツルが伸びていたのかと
ますます可愛くなってしまいました。


よく頑張って登ったねぇ・・・
親バカです。


今年の秋は、暖かい日が続きましたが
11月に入ると、ガガイモの葉がだんだん黄色くなってきて
落葉し始めました。


こうしてガガイモの観察、1年目が終了しました。
土の中には、イモのような根っこ
「塊根」があると思います(掘ってみたい・・)
来年の春に、そこからまた新しい芽が出てきて成長します。


ネットで「ガガイモの栽培方法」を調べても、あまり情報がなくて
育ててる人いないのかな?と不思議に思っていたら
どうやらガガイモは、厄介な雑草の位置にあるようです(^^ゞ
探している時は見つからなくて
でも、根絶やしにできない生命力を持っている。
ガガイモって不思議な植物だと、あらためて感じました。

これは、散歩していて見つけた、ガガイモの花です。
花は、発芽から3年目以降に咲くようです。
うちの庭でも、ガガちゃんの可愛い花が
咲く日がくるといいな(^^♪

以上「ガガイモ種まき、1年目の栽培記録」でした♪

ガガイモ、ぐんぐん成長!

2020年07月06日 | ガガイモ 実生
2020年3月に芽を出したガガイモ
その後の成長記録です(#^.^#)

目を覚ました種から、物語りが始まります(^^♪

ライオンのたてがみみたい。

発芽から約一か月で、双葉が開ききりました。
自然界でも、落ちた種から今のこの時期に芽がでているのかな?


4月の終わり頃、双葉よりも少し細長い形の
本葉が開きました。


5月に入って、気温が高くなってくると
小学生の子の背が伸びるように、見るたびに大きくなっていて笑えます(^○^)


ポリポットから抜いて見ると、根が回っていたので
1本ずつ植え替えることにしました。


移植を嫌う植物もありますが、細い根がたくさんでていて
ガガイモは植え替えに強いように思います。
それでも、根を切らないように慎重に取り分けます(^○^)


3号のポットに1本ずつ植えました。


少し大きな鉢に、3本まとめて植えてたもの。
10日後には茎が太くなって、脇芽が見え始めました。


5月26日。
本葉が開いてから、たった一か月で、ここまで成長しました。


***************************
6月になりました。
一緒にそだっている植物たちには、アブラムシが付いたり
小さな青虫に葉を食べらたりしてきましたが
ガガイモには、まったく虫が付きません!どうして?


ガガイモって、毒草だったっけ?と思って、確認し直してしてみたら
若い実や葉は食用になるとのこと!
今度天ぷらにして食べてみよう。


6月半ば、まだ何かに巻き付く気配はなく
姿勢よく、どんどん背が伸びていきます。
鉢の底から根が見え始めたので、2回目の植え替えをします。


どうしようか迷いましたが
同じように種まきして育ってきた「スズメウリ」と一緒に
寄せ植えにしてみました。


6月の終わりころ。
ツルひげじゃないけど、茎の先がツル状になってきました。
何かに巻き付きたそうです。


7月2日、触ったものに、とにかく巻き付いて、上へ上へ。


うちの庭は日当たりが良くないです。
一日中日が当たる場所は、たたみ2畳ぶんくらいで
ここは、午後には日陰になりますが、唯一朝日が当たる一等地です(笑)
今年、花が咲いたら嬉しいな。


スズメウリも、モジャモジャと生い茂ってきました\(^o^)/
この子の成長も書きとめておきたいけど・・・
なかなか追いつけません(笑)


ひと回り大きなポリポットに植え替えた
別の苗も・・・


爆発的な成長を始めました。


雨が止んでいる時に見てきた、今日のガガイモです。


いろんな種が発芽して
ここも賑やかになっています
みんな雨が嬉しそうです(#^.^#)


ガガイモの発芽!

2020年04月03日 | ガガイモ 実生
1月に種をまいた「ガガイモ」
とうとう芽を出しました\(^o^)/

お正月に種まきしてたんだ・・・(笑)

種の形に特徴があるのが、よくわかります。


この状態から、種の殻を脱いで、双葉がひらくまで
ハラハラドキドキの数日間!
朝、昼、夕方と庭へ見に行っては「ファイト!」と声を掛けます(^O^)/
【3月28日】


5日後、葉が開きました(#^.^#)
なんて可愛いんだろう・・・(すでに親バカです(^^ゞ)


庭へ出るたびに、写真を撮りまくりです(笑)


葉脈がハッキリしている双葉です。
ガガイモは結実する率が低いのに、発芽率はとても良いですね。


今日は日中は、暑いくらいの陽気でした。
小さな双葉たち、これからグングン成長するのかな?本葉が早くでないかなぁ
どんな形だろう・・・すごく楽しみです(^^♪

「ガガイモ」実と、種まき

2020年01月03日 | ガガイモ 実生
去年の11月に神社の裏で見つけた
ガガイモ」がどうなっているか、見に行ってきました。
草刈りされていませんように・・・

11月の中旬に、青々していた茂みが・・・


葉が散って、こんなに茶色いかたまりになって
同じ場所とは気付かず一度、通り過ぎてしまいました(^^ゞ


もう実が爆ぜて、種が飛び出しています!




11月に緑色だった若い鞘も・・・


茶色になって、少しだけ口が開いていました。


テイカカズラの種と同じように、鞘の中に整然と収納されています。
この長い毛は、どんなふうに出来ていくんだろう?
今年はぜひ、種と、この毛が出来る過程を観察してみたいです。


ガガイモの綿毛は、種の外側を包んでいる皮(種皮)が変形してできた毛だそうです。
この毛を「種髪」(しゅはつ)といって、実の中に入っている種の毛をそう呼ぶのだそうです。


一方、タンポポの種についている綿毛は、萼片が変形したもので
こちらは実の中に入っていない種なので、「冠毛」というそうです。
その他にも、花後、種に残ったオシベやメシベが羽毛状になるものなど
同じように見える綿毛も、植物の種類によってでき方は違うのだそうです!

手の届く所にあった実を、収穫してきました(^^♪
野鳥が食べない果実なので、たくさん貰って来ても、横取り感が薄くて気が楽です(笑)


*********************************

部屋で半月ほど実を乾燥させたら、口が開いてきたので
近所の空き地に種を蒔こうと思って、歩いて出かけてきました。
さて、どこがいいかな・・・
一番の条件は、草刈りとかの手入れをされない「誰も気にとめない」場所(笑)
いろんな場所が思い浮かぶけど・・・けっこう難しいです。

あー!そうだ!
良い場所を思いついて、昨日の山の奥にある放棄畑に行ってきました(^_^)/

さあ、旅立ちのときです♪


ドキドキするね。


手を高く上げて、頭の上で振りました\(^o^)/


ゆっくり落ちてくる種、スローモーションを見ているみたいです。
なるべく広い範囲に種が落ちるように、歩きながら手を振り続けます。


誰も居なくなったあとに、光り輝く船が残りました。
太陽の下で見ると、本当にピカピカしていて綺麗です。


「ガガイモ」という名前の由来には、いくつも説があるのですが・・・
その中で、実の内側が鏡のようにピカピカ光っているので「カガミ」
実の形が芋のようなので、「ガガイモ」という名前になった!というのが
実物を手のひらに乗せてみて、触って眺めてみて
いちばんしっくりくるなぁと、感じます(^.^)

鞘の中に「間仕切り」のような細長い、柔らかな部品が入っています。
これは、テイカカズラの鞘にもありました。
きっと重要な役目をしているのでしょうが・・謎の「棒」です。


水に浮かぶのかな?
素朴な好奇心^^


安定感抜群に、浮かびました!
やっぱりこれは「船」ですね。


風に飛ばした種とは別に、土の中にも種をうずめてきました。
自然界では、どうなんだろう?
発芽に光が必要な種類なのか、それとも運よく土中に入り込めたものが
発芽できる仕組みなのか?
種にも運があって、いま地球上に生えている植物はみんな強運の持ち主で
小さな雑草でも、運勢は大吉!スゴイのかもしれない。


まだ若い鞘は、風が種を飛ばしてくれるように
木の枝につるしてきました。


運よく発芽すれば、この木に絡み付いたガガイモのツルに
数年後には、いい匂いの花が咲くでしょう^^


うちに帰ってきて、ポリポットにも種を蒔きました。
10粒。


真冬に種まきなんて、どうかと思うけど
芽が出たら嬉しいです。



今日は娘の家族と、妹と姪っ子が来て
いつにない、賑やかなお正月でした。
白玉団子の入ったお汁粉を作って、みんなで食べました(^^)


ガガイモの実と種

2019年01月20日 | ガガイモ 実生
数年前に出会った「ガガイモ」という植物。
去年の秋に見つけた実と、種の観察記録です(^^)

ガガイモの種にはフワフワの綿毛が付いていて
風に乗って旅をして、新天地で芽を出します。
その柔らかい毛に初めて触った時、すごく感動して
毎年、ふわっふわに触れたいがために
秋になると実を探して回ります(^^)

これがガガイモの種です。


これが実です。
2017年11月13日


約一ヶ月後、こうなります。


花はこんな感じに咲きます。


拡大してみると面白い形をした花です。

ガガイモの受粉の仕組みが本当に面白いんです!
興味がある方は「ガガイモ 花粉 クリップ」で検索して
うわ~、不思議だ~と唸ってみてください^m^

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ガガイモは日当たりの良い道ばたに
普通に生えている「つる性植物」と言われていますが
いざ探そうと思うと、なかなか見つからないのです。
なので春から夏、散歩中に葉や花がある場所を
何ヵ所か見つけておいて
秋に実が成っていないか、各所を見回りに行きます。

写真は去年、8月の初めに見つけた群生地。
やった~、今年はたくさんの実をゲットできる♪
そう思って10月に見に行くと・・・
草刈りされて、きれいに無くなっていました(T_T)


うなだれてトボトボと帰る途中
ちょっと休憩しようと、川沿いで立ち止って
ふと横を見た時、ガードレールの支柱に絡まった
大きな実を発見しました\(^o^)/
2018年10月22日


大切に持ち帰って、部屋で追熟させました。
そして、約3ヶ月ほど経った先日
ついに!実を開く儀式(笑)を執り行いました(^^♪
2019年1月16日

ドキドキする・・・

ツルに付いていたのは、実の丸みを帯びている方で
尖っている方がお尻?です。





部屋の空気が乾燥しているせいか
殻から出た途端に、毛がすごい勢いで膨らみました!

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ガガイモの毛は「種髪」と言うそうです。
タンポポの毛は「冠毛」で、その違いは
種が「実の中に入っている」かどうか、だそうです。


殻の内側には壁紙が貼ってあるみたいに
2重になっていて、ツルツルでピカピカです。


ちょっと触っただけで、種は毛から簡単に外れます。


どうしてだろう?こんなので飛んで行けるの?と考えましたが・・
よく見ると、種自体にも小さな翼が付いているし
ペラペラで、風でよく舞いそうな形をしています。


写真を撮るのに、手を動かしただけでも
蜘蛛の子を散らすように逃げて行ってしまうので
そーっと集めて、ペットボトルに詰めました(^^)

隣りにあるのは「テイカカズラ」の種です。
似たような感じですが、繊維の細さの違いが
並べてみるとよくわかります。

種を蒔いて「ガガイモの園」を作りたいので
散歩しながら、もう少し実を探してみます(^^♪